2020年12月27日 巻頭言
私は山に向かって目を上げる。私の助けは どこから来るのか。
私の助けは主から来る。天地を造られたお方から。
詩篇 121篇 1,2節
コロナ禍というたいへんな出来事を経験した2020年も、まもなく過ぎ去ろうとしています。この時期、メディアでは一年の振り返りが行われ、多くの人が「一年前には2020年がこんな年になるとは思いもよらなかった」とコメントしています。人生 100年時代と言われ人生がスケジュール化された時代ですが、実は私たちの人生は何が起こるか分からないことを今年は痛切に思い知らされたのではないでしょうか。私たちは今、まさに先が見えない不安の中を歩んでいます。
詩篇121篇はエルサレム神殿へ巡礼の旅をした時に人々が歌ったと言われます。現代と異なり、当時の旅は容易ではなく、 危険や苦労と隣り合わせでした。その道すがら、人々は「山」つまりエルサレムを遠くに望みながら「私の助けは、どこから来るのか」と問います。その答えが「私の助けは主から来る。天地を造られたお方から」とのことばです。
私たちは人生という旅路を辿りながら、「天の都」を目指しています。「世にあっては苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ちました。」(ヨハネの福音書16章33節)と主は仰いました。私たちの日々の生活には苦しみや恐れ、悲しみがあります。しかし、この地上に降誕して人々の間に住み、世の苦しみと痛みを味わった主が私たちの重荷を知り、支えてくださいます。詩篇121篇3~8節には「守る」という語が6回出てきます。また、7節には「すべてのわざわいからあなたを守り」とあります。試練や困難の中にあると、主の助けはどこにあるのか、と疑問を抱く私たちですが、暗闇にあっても私たちは神の守りの中にあることを信じたいと思います。
たいへんな出来事を経験した一年も主がここまで守ってくださったことを覚えて、主への感謝をささげましょう。
担任牧師 荻野泰弘
12月27日 礼拝順序
第一礼拝 9時 山口(光)兄 奏楽:荻野(し)兄
第二礼拝 11時 吉田潔兄 奏楽:美名子姉
前 奏
招 詞 イザヤ書49章13節
会衆賛美 聖歌25
会衆賛美 御手の中で
主の祈り
交 読 詩篇90篇13~17節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 詩篇121篇1~8節
説 教 私たちを守る主
荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌273
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報告
感謝祈祷・後奏