2021年12月5日 巻頭言
すると見よ。かつて昇るのを見たあの星が、彼らの先に立って進み、ついに幼子のいるところまで来て、その上にとどまった。
その星を見て、彼らは喜んだ。
マタイの福音書 2章9,10節節
アドベントという言葉はラテン語に由来するそうです。アドベントと同じルーツを持つ言葉で日本でも良く知られているのがアドベンチャーです。アドベントは「到来」の意味ですが「すでに来た、到着した」という過去に完了したことを表します。一方、 アドベンチャーは「まだ来ていない、今から起こる」という未来を表しており、そこに向かっていくことから「冒険」という意味になったそうです。
こうしたことから、この節季に「アドベントは神の冒険(アドベンチャー)のストーリーである」というメッセージが語られます。
アドベンチャーには「危険を冒す」という意味もあるそうです。イエス様はまさに危険を冒して私たち罪人のために世に来られました。罪人からののしられあざけられることも引き受け、十字架で人間の罪をその身に負って死なれました。そして三日目に復活して、天に昇り、救い主としての冒険の
旅路を全うされたのです。
このイエス様は、今は信じる人の心に到来し、人生という冒険の旅路を行く人間と共にいてくださいます。
ある人は「キリスト教が示す神は、人間と共に苦しむ神である」と言いました。この世を行く私たちの冒険の旅路には様々な苦難があります。しかし主は私たちと共に苦しみを背負い、折々に必要な助けも現して、励まし導いてくださいます。また、究極的には、やがての日にイエス様が再び来られる第二の到来・再臨において主とお会いする望みを備えてくださっています。
かつて東方の博士たちは、救い主と会うために遠い旅路を行きました。今の時代とは異なり危険も大きく伴う冒険のような旅路だったでしょう。しかし、主を求める人を主は守り、ご自身のもとへと導かれます。彼らはイエス様と対面を果たしました。
身の回りに苦難があったとしても、そこに主が共におられ、助けを与えてくださいます。そして、ご自身の栄光を現してくださいます。この望みを待ち望みましょう。
主任牧師 荻野泰弘
12月5日 聖日礼拝 順序
第1礼拝 9時 穂谷牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 美名子姉
前 奏・キャンドル点火
招 詞 イザヤ書60章2節
会衆賛美 聖歌76(1,2節)
会衆賛美 Christmas is a time to love (1節)
主の祈り
交 読 ルカの福音書 1章46~55節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 マタイの福音書
1章18節~2章3節
2章9節~12節
説 教 私たちの旅に現れる主
荻野泰弘牧師
聖 餐 式
会衆賛美 聖歌84(1,2節)
献 金
頌 栄 聖歌377 すべての恵みの
祝 祷
報 告
感謝祈祷 奏楽