2022年1月2日 巻頭言
このように、この小さい者たちの一人が滅びることは、天におられるあなたがたの父のみこころではありません。
マタイの福音書 18章14節
マタイ18章は、マタイの福音書の5大説教の4番目が記されています。内容は「神の国の共同体」についてで、その示すところは「教会の人間関係」と言えます。
イエス様はまず、救われて神の民に加えられた人はどのような心構えが必要かを説きます。それは「向きを変える」(3)ことです。罪を悔い改めて神に立ち返って救われた人はまさに「向きを変えた」のです。救われた人は「向きを変えた」生き方を続けることが必要です。それは生き方の価値観を変えることです。考え方の基準を変えるとも言えます。この世の価値観を離れなければなりません。また、ヒューマニズムでもありません。神の栄光を現わすことがキリスト者の生き方です。
弟子たちは「だれが一番偉いのか?」と問いました。これは世的な考え方です。救われても世に生きる私たちは世の考え方に囚われています。この考え方を変えていかなければ霊的な成長は望めません。世的な考え方は人を傷つけ教会を破壊します。「誰が一番偉いのか?」という問いは、人の間に優劣をつけます。それは人を排除する理論につながります。
イエス様は5節以降で「受け入れる」と「つまずく」を対比して語ります。教会は主が愛されたお互いを主にあって受け入れることが望まれます。世的な基準で優劣をつけて誰かを排除しようとしていないかと問われます。それは主が悲しまれるであることを肝に銘じなければなりません。
一方で15節以降では、罪についてはきちんと対処するようにとイエス様は述べておられます。愛の名のもとに罪がうやむやにされることはヒューマニズムであって神の栄光を損ないます。なぜなら神は罪のない聖なる御方であり、罪の解決のためにイエス様は十字架に架かられたからです。罪から離れることが、人を本当の意味で自立させるのです。
これらのことを貫くのは、神の御心は人を罪の滅びから救い神の前に生かすということです(14)。迎えたこの年、これらのことをお互いに心に留めながら、教会が教会であるために取り組みましょう。
主任牧師 荻野 泰弘
1月2日 聖日礼拝 順序
司 会 穂谷牧師
奏 楽 美名子姉
前 奏
招 詞 ホセア書10章12節
会衆賛美 聖歌36(1~3節)
会衆賛美 神の国と神の義を(1回)
主の祈り
交 読 詩篇96篇1~6節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 マタイの福音書 18章1~20節
説 教 教会に集う人々
荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌160(1,2節)
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報 告
感謝祈祷 奏楽