2022年10月9日 巻頭言
あなたがたは、わたしがエジプトにしたこと、また、あなたがたを鷲の翼に乗せて、わたしのもとに連れて来たことを見た。
出エジプト記 19章4節
あなたがたは、わたしにとって祭司の王国、聖なる国民となる。
出エジプト記 19章6節
エジプトの奴隷生活から解放されたイスラエル人は、主から律法を授かります。
主の救いは、罪の苦しみからの解放に留まりません。神の救いにあずかった人が感謝の心に基づいて神の御心に沿った生活をし、神の民として整えられ成長することを主は望みます。そのために主は律法という形で神の民の生きる道を示しました。
律法はイスラエルという神の民の共同体に授けられました。十九章で「あなたがた」と呼びかけられている通りです。一方、二十章では「あなたは」と個人への呼びかけのもとに「十戒」が授けられます。神の律法に生きるとは、共同体・人との関わりの中で発揮されることです。それはまた、一人ひとりが自分のこととして受け止め自らの生活に落とし込んでいくことが必要です。
神の律法は人を規則で縛ることが目的ではありません。神の民をますます祝福するために備えられたものです。
「わたしの宝」(十九5)として神の祝福のすべてを受けさせるためであり、「祭司の王国」(6)として罪の世界に沈む人々に救い主を示す存在として生きるためであり、「聖なる国民」(6)としていよいよ神に近づき神との交わりに生かすためです。
主は恩着せがましく強制したり、脅すようにして人を従わせようとはなさいません。神の民一人ひとりが、神の恵みに対して応答することを求めておられます。
だから主は彼らに、まず主の救いの業を忘れないようにと呼びかけています(十九4、二十2)。神への感謝が人の心にあってこそ、律法はその人を生かすということです。主はご自身を「ねたみの神」(二十5)と呼び、ご自身がいかに人間を愛しておられるかを示します。その神の愛に応える道が律法・十戒に生きるということです。
主任牧師 荻野 泰弘
2022年10月9日 聖日礼拝 式次第
第1礼拝 9時 荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 髙橋(美)姉
招 詞 ハバクク書2章20節
会衆賛美 聖歌134(1~3節)
会衆賛美 イエスの血潮で(1回)
主の祈り
交 読 詩篇119篇1~8節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 出エジプト記 19章1~6節 、 20章1~17節
説 教 共同体に与えられた律法
荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌577(1、2節)
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報 告
後 奏 感謝祈祷