2022年12月4日 巻頭言
御使いは彼に言った。「恐れることはありません、ザカリヤ。あなたの願いが聞き入れられたのです。あなたの妻エリサベツは、あなたに男の子を産みます。その名をヨハネとつけなさい。」
ルカの福音書 1章13節
ルカの福音書はイエス様の降誕について記しますが、そのプロローグとしてバプテスマのヨハネの誕生を記します。ヨハネは救い主の先駆けとして人々に悔い改めを語った人物で、これは旧約の預言の通りでした。神は真実で神の言葉は違うことがないという証でもあります。
ヨハネの親となったのがザカリヤとエリサベツです。二人はすでに「年をとって」(7)いました。一般的には子どもを授かる年齢ではなかったようです。子を授かることが神の祝福と考えられていた時代に、子どもに恵まれないことはつらかったでしょう。
それでも彼らは神への誠実を捨てませんでした(6)。
祈り求めても、願ったものが得られないとき、神様を信じることが難しく感じられるでしょう。神様を信じることが無意味に思えるかもしれません。人と自分を比べて、妬ましく思うこともあるでしょう。もしかしたら、自分を不信仰と決めつけて自分を責めるかもしれません。
しかし実は、神様はその人の祈りを聞いておられます。その痛みと悲しみも知っておられます。決して無視をしているわけではありません。神様は私たちから「恥を取り除いて」(2425)くださいます。
ただ、すべてが自分の願い通りになるわけではないことは心に留めたいところです。神様が選んだ時に、神様の方法で私たちを慰めてくださいます。それを受け取ることが大切です。
神様がヨハネをザカリヤとエリサベツに授けたのは、二人が痛みを知る人だったからでしょう。人の世の苦しみと神の救いの恵み深さを知ったザカリヤとエリサベツの生涯はヨハネに大きなメッセージとなったでしょう。
主任牧師 荻野 泰弘
2022年12月4日 聖日礼拝 式次第
第1礼拝 9時 穂谷牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 髙橋美姉
招 詞 イザヤ書49章13節
会衆賛美 たがいに喜び(1、2,4)
賛 美 Christmas is a time to love
(1節を2回歌う)
主の祈り
交 読 詩篇4篇1~8節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ルカの福音書 1章5~25節
説 教 ザカリヤとエリサベツ
荻野泰弘牧師
会衆賛美 久しく待ちにし (1、2、4節)
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報 告
後 奏 感謝祈祷