2022年12月25日 巻頭言
クリスマス礼拝
王は民の祭司長たち、律法学者たちをみな集め、キリストはどこで生まれるのかと問いただした。彼らは王に言った。「ユダヤのベツレヘムです。」
マタイの福音書 1章4,5節
クリスマスおめでとうございます。
コロナ禍で一堂に会することは難しい状況ですが、兄弟姉妹と共にイエス様のご降誕をお祝いできることを感謝します。
イエス様の誕生を記す聖書の箇所はマタイの福音書とルカの福音書にあります。 ふたつの福音書が共通して記述していることは、それが「ヘロデ王の時代」だったということです(マタイ2章1節、ルカ1章5節)。ヘロデは政治家としても武人としても能力が高く、ローマ皇帝の信頼を得てユダヤの支配を託されていました。しかし、その性格は残忍で、保身のために身内さえも殺害し人々から恐れられていました。彼は武力と権力を盾に恐怖によって支配し、自分に従わないものの命を脅かしました。
そんな彼の耳に飛び込んできたのがイエス様の誕生の知らせです。東方の博士たちはイエス様を「ユダヤの王」(2)と呼び、ヘロデは動揺します。
ヘロデに対してイエス様は対照的な王の姿であったことを聖書は記します。そのことを象徴するのがベツレヘムです。
ベツレヘムはかつてイスラエルの王ダビデが生まれ育った地で、肉体的にはダビデに連なる家系にイエス様が生まれたことは、まさにユダヤの王であることの証しです。ベツレヘムは「パンの家」という意味です。それは、イエス様が人々に命を与える「天から下って来た生けるパン」(ヨハネ六51)であることを示しています。
神の命に生かされるのか?それとも罪の闇の支配に留まるのか?今、それは私たちの応答に委ねられています。
東方の博士たちはイエス様を選びました。尋ね当てた先にいたのはみすぼらしい家族です。しかし、彼らは目に映る光景に左右されず、貧しい身なりの母親に抱かれた幼子の前に跪き礼拝をささげました。神様が示された星の導きを頼りにしたのです。
今、私たちに示されている星は聖書のことばです。みことばの約束を頼りに、自分の思う通りにならない現実でも、主の導きを信じましょう。主への信頼の証しは私たちが主に礼拝をささげることです。
主任牧師 荻野 泰弘
2022年12月25日 聖日礼拝 式次第
第1礼拝 9時 穂谷牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 髙橋姉
招 詞 イザヤ書49章13節
会衆賛美 めさめてたたえまつれ (1,3)
賛 美 Christmas is a time to love (1,2)
主の祈り
交 読 詩篇89篇19~29節
礼拝祈祷
使徒信条
特別賛美 リモート賛美 「クリスマスメドレ―」
聖書朗読 マタイの福音書 2章1~12節
説 教 暗い時代に生まれた主
荻野泰弘牧師
会衆賛美 あまつ御使いよ(1,4節)
献 金
頌 栄 聖歌377 すべての恵みの
祝 祷
報 告
後 奏 感謝祈祷