2024年5月26日 巻頭言
これらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を得るためです。世にあっては苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ちました。
ヨハネの福音書 16章33節
5月はシオン・キリスト教会創立者の岸田愛治牧師が召天した月です(1976年5月13日)。
愛治先生はとてもユニークだったと語り草です。まだ家庭にテレビが普及していない時代のこと。昭和30年代でしょうか。庶民の人気の的はプロレスの力道山。テレビを置いた喫茶店は力道山の勇姿を見ようと人があふれたそうです。それを見た愛治先生は一大決心をしてテレビを購入。教会の礼拝堂にテレビを置いて、人々を招いてプロレスを放映。人々と一緒に応援。試合が終わると間髪を入れずに立ち上がり、
「皆さん。人生はプロレスと同じです。勝つか負けるかの真剣勝負。あなたは悪魔の誘惑に負けてはいませんか。勝利の秘訣はキリストにあります。キリストは、すでに死と悪魔に打ち勝ったお方です」
といった具合に伝道説教が始まり、終わったときには何人かの人が求道していたとか。(参照「創立者のあしあと~岸田愛治師生誕一〇〇年記念誌~」より)
とにかくキリストを伝えることに知恵を用い続けました。その背景には、愛治先生自身が、キリストに救われたことで人生が変えられた、との強い思いがありました。
イエス様は仰いました。「わたしはすでに世に勝ちました」(33)。キリストを信じる者は、この勝利にあずかると聖書は告げています。
キリストにあって世に勝つとはどういうことでしょうか?
それは、この世のマイナスの出来事もキリストによってプラスと捉えられる生き方です。愛治牧師は、キリストを信じる者にとっては「死」は「天国の門」だと言いました。「死」という究極の問題も、悲しみと失望で終わらないのがキリスト者です。
それは苦労がない人生ではありません。苦難に打ち負かされない人生であり、苦難にあっても平安を失わない人生です。
この福音を私たちも握りましょう。
2024年5月26日 聖日礼拝式次第
第1礼拝 9時 荻野と兄 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 髙橋美姉
前 奏
招 詞 イザヤ書43章1節
会衆賛美 聖歌201
主の祈り 口語訳(週報4面参照)
交 読 詩篇3篇1~8節
礼拝祈祷
使徒信条 口語訳(週報4面参照)
会衆賛美 All in all
会衆賛美 イエスの血潮で
聖書朗読 ヨハネの福音書 16章31節~17章3節
説 教 世に勝つ者
荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌392
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報告
感謝祈祷 奏楽