2024年8月4日  巻頭言

主は ご自分の羽であなたをおおい あなたは その翼の下に身を避ける。
主の真実は大盾 また砦。

詩 篇 91篇4節

 この詩篇は「守りの詩篇」と呼ばれます。
 詩篇全体を通して、神に信頼する者に対する神の十全な守りが述べられています。
 たとえば4節。「羽・翼でおおう」「大盾で守る」「砦にかくまう」とは、ある共通した状態を示しています。〝その人の全身が覆われる〟ということです。主はご自身に頼りすがる者を、すっぽりとその全身・すべてを包んで守ってくださるということです。
 その様子は他の部分でも示されます。
 5、6節「夜襲」「昼」「暗闇」「真昼」とは、一日中・四六時中のことで、つまり〝いつでも〟です。11節「あなたのすべての道で」とは〝全生涯にわたって〟ということです。13節「獅子とコブラ」とは〝強大な敵〟や 〝狡猾な企み〟で、あらゆる敵から守られるということです。主はありとあらゆる危険から信仰者を守る、と詩篇は告げます。
 私たちの人生には様々な困難な出来事があり、自分の手ではどうすることもできない問題に遭遇することも避けられません。けれども、主に身を避ける人には、困難の中で人知を超えた平安が与えられると聖書は告げます。なんと慰め深いことでしょう。
 しかし私たちは問題を抱えると、そのことに心を奪われて、神に守られていることが分からなくなることがあります。そして不安になって右往左往するのです。
 この神の守りを知るために大切なことはなんでしょうか?
 神との交わりに生きることです。
 人間は本来、罪の故に神と交わることはできません。しかし神は、イエス・キリストの十字架の血潮によって罪を赦し、神との交わりに生きる道を開いてくださいました。
 4節の「おおう」はヘブル語〝サーハフ〟で、神殿の至聖所に置かれた〝贖いの蓋〟に関連して旧約聖書で用いられます。贖いの蓋はイエス様の十字架の贖いを示します。神の守りの根底にあるのは、神が私たちを罪と死の裁きから救ってくださることがあります。
 神が私たちの罪を赦すのは、私たちを神のもとに招くためです。神は、私たちが罪を犯してもなお愛してくださり、神との愛の関係を回復することを願っておられます。
 神の招きに応答して神のもとに身を避ける人は、神の守りと恵みと平安に満ちた人生に導かれていることを体験するのです。

主任牧師 荻野 泰弘

2024年8月4日  聖日礼拝式次第

第1礼拝 9時 荻野牧師  荻野し兄
第2礼拝 11時 武山 兄  髙橋美姉

前  奏
招  詞 マタイの福音書11章28節
会衆賛美 聖歌502 迷るとき光を
会衆賛美 イエスの血潮で
主の祈り 
交  読 詩篇27篇1~6節
礼拝祈祷
使徒信条 
聖書朗読 詩篇91篇1~16節
説  教 主の守り
          荻野泰弘牧師
聖  餐(第2礼拝)
会衆賛美 聖歌655
ああ イエス君こよなき友よ
献  金
頌  栄 聖歌376 父御子御霊の
祝  祷
報告
  感謝祈祷  奏楽

※第1礼拝は、礼拝後に聖餐式