2024年12月22日  アドベント第四聖日 巻頭言

ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。

ヨハネの福音書 1章14節

 クリスマスおめでとうございます。主イエス様の誕生を共に祝えることを感謝します。
 ルカの福音書2章には、イエス様がお生まれになった時の様子が記されています。母マリアは旅先でイエス様を出産しました。しかしその時、誰もイエス様に宿も部屋も提供しませんでした(ルカ二7)。
 ある説教者はイエス様のご生涯について、様々な出来事が旅の途上で起こっていると聖書は示していると言います。
 その意味で、イエス様は私たちが暮らす罪に満ちた厄介な世界を旅するためにこの地上に生まれたと言えるでしょう。ヨハネの福音書にも同様のことが書かれています。
「この方はご自分のところに来られたのに、ご自分の民はこの方を受け入れなかった」(一11)。
「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた」(一14)。
 14節の〝住まわれた〟と訳された言葉は、原典のギリシャ語では〝テントを張る〟という意味も持ちます。
 罪人を救うためにイエス様はこの地上に降りました。けれども多くの人はイエス様を拒み、イエス様は旅人がテントを張りながら旅をするようにしてこの地上の生涯を歩まれたというのです。
 それは、罪に悩み苦しむ人を捜し求める旅であり、罪人と共に歩む旅でした。イエス様は、自らの罪を悔やむ心の低い人に近づき、神の子とされる希望、そして神の赦しと平安を与えてくださいます。
 だから、このイエス様を〝私の救い主〟と受け入れる人は慰めと希望を得て、罪に満ちたこの世界を、苦しみや悲しみを経験しながらも天国への希望を抱いて進むことができるのです。
 大切なことは、イエス様を人生に受け入れることです。
 かつてイエス様がこの地上にお生まれになったとき、誰もイエス様に部屋を提供しませんでした。しかし、今、私たちが心を開くなら、イエス様はこの心に宿り、私たちの人生を共に歩んでくださいます。

主任牧師 荻野 泰弘

2024年12月22日 アドベント第四聖日 礼拝式次第

■第1礼拝 9時 荻野牧師 荻野し兄
前  奏
招  詞 ゼカリヤ書2章10節
会衆賛美 聖歌71 きけや歌声
会衆賛美 Christmas is a time to love
主の祈り 
交  読 詩篇146章1~10節
礼拝祈祷 
使徒信条 
聖書朗読 ヨハネの福音書 1章9~14節
説  教 この世に来られたキリスト
           荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌74 めさめてたたえまつれ
献  金
頌  栄 聖歌376 父御子御霊の
祝  祷
 報告
 感謝祈祷  奏楽