2020年5月17日 巻頭言
「イスラエルの全会衆を、氏族ごとに調べ、すべての男子を一人ひとり名を数えて、その頭数を調べよ。」
民数記1章1~19節節
本日の個所は「民数記」。先週に引き続きモーセが登場します。宮殿で40年、ミディアンで40年が過ぎ、すでに80歳!
エジプトを脱出して2年が経ち、シナイ山で神の民の基準となる律法(十戒)を与えられ、礼拝の場としての幕屋も完成ました。そして、いよいよ、約束の地カナンを目指します。
その出発にあたって、主が命じられたのが、「人口調査」でした。本日は、何故このようなことを命じられたのか、主のみ思いを受けとめたいと願っています。
まず、第一には「戦い」のためです。当時20歳以上の男子が一番の戦力でした。約束の地には戦わなければならない敵がいたのです。また、一族ごとに数えられることによって、自分がどこに属しているかを再確認させたのでしょう。さらに、多くの民が進んで行くためには「秩序」が必要だったからです。礼拝の場である幕屋を中心に各部族ごとに宿営して進んで行きます。指導者・補佐する者・特別に幕屋内の働きに専従する者・・・。しっかりと奉仕分担を決めておく必要があったのです。良いスタートは切ったものの、続けて民数記を読み進むと、民は不信仰のゆえに、十数日でカナンに着くことができたのに、40年近くも荒野を放浪しなければならなかったことがわかります。この書は、全体から見ると、「ざんねんな人間」の記録です。何度も自分たちの置かれた状況に不満をもらし、指導者に、主に反抗する記事を読む時、暗い気持ちになります。しかし、この書は、そのような民の不信仰に、忍耐強くかかわり続けてくださる神のあわれみを教えられる書でもあるのです。神の民として選ばれている私たちは、その恵みを数え、使命を確認し、主にある秩序を保ちながら前進する群れでありたいと願います。
協力牧師 石田いつ子
5月17日 礼拝順序
司会 林修養生 奏楽 荻野し兄
前 奏
招 詞 マタイ11章28節
「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」 アーメン
会衆賛美 聖歌134
会衆賛美 鹿のように
主の祈り
交 読 詩篇90篇
神の人モーセの祈り
1~6節,13~17節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 民数記 1章1~19節
説 教 約束の地への出発
石田いつ子牧師
会衆賛美 聖歌642
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
感謝祈祷 奏楽