2020年8月23日 巻頭言

衣ではなく、あなたがたの心を引き裂け。あなたがたの神、主に立ち返れ。
主は情け深く、あわれみ深い。怒るのに遅く、恵み豊かで、わざわいを思い直してくださる。

ヨエル書 2章13節

 イスラエル王国が分裂して約100年経ち、民は徐々に真の神から離れ、堕落の一途をたどっていました。その時神は、もはや黙っていることはできない、何とか「わたしのもとに立ち返ってほしい」と、「エホバ(ヤハウェ)は神」という名の預言者ヨエルを遣わされました。いなごの害という自然災害の厳しさを通して、神のさばきの事実を語り、「主の日・その日」を意識しつつ、すさまじい迫力で悔い改めを迫っています。 ヨエルは、すべての人々に聖霊が降り、ついに主の支配がシオン全体に及ぶことを展望しています。暗黒に始まり、栄光のうちに終わっている預言ですが、その根底には常に、主への真実な「悔い改め」があることを、本書を通して教えられます。まず「長老・祭司たち」に悔い改めを迫っています(1・2・13)。社会全体が腐敗しているとしか言えない現在も、悔い改めるべきは、まずはクリスチャンたちからだ・・・ということでしょう。そして、その悔い改めが表面的ではなく「心を引き裂く」真実なものであるようにと叫んでいます(2・13)。さらにヨエルの叫びを聞くと、彼らが悔い改めないなら、それは、神の御名が汚されることになるのだということが分かります(2・17後半)。悔い改めず、いい加減なクリスチャンで居続けることは、その人だけの問題ではなく、クリスチャン全体・神の御名が汚されることになるのです。
 厳しく対峙しているヨエルですが、すべての人々への聖霊の注ぎの約束を預言し、「主の御名を呼び求める者はみな救われる」という希望を私たちに与えてくれています。
 今の世界に日本に、神は何という名まえで、何を叫ぶ預言者を必要とされているでしょうか。

協力牧師 石田いつ子

8月23日 聖日礼拝 順序

第一礼拝 9時  荻野牧 荻野し兄
第二礼拝 11時 武山兄 美名子姉
  
前  奏
招  詞 イザヤ書 60章2節
「見よ、闇が地をおおっている。暗黒が諸国の民を。しかし、あなたの上には主が輝き、主の栄光があなたの上に現れる。」アーメン
 
会衆賛美 聖歌501
会衆賛美 大いなる方に
主の祈り
交  読 詩篇34篇11~18節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ヨエル書2章11~17節
説  教 預言者の叫び
           石田いつ子牧師
会衆賛美 聖歌418
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽