2020年11月8日 巻頭言

主は遠くから私に現れた。「永遠の愛をもって、わたしはあなたを愛した。
それゆえ、わたしはあなたに真実の愛を尽くし続けた。・・・」

エレミヤ書 31章3節

見よ、その時代が来る ー主のことばー。
そのとき、わたしはイスラエルの家およびユダの家と、新しい契約を結ぶ。

エレミヤ書 31章31節

 「契約」を意味することばは、聖書の中にたくさん使われていますが、大きくは二つにわけることができます。一つは、当事者が対等な立場で話し合って取り決める合意・協定に基づく契約です。もう一つは、関係者が対等ではなく、片方の一方的な意志によるものです。この後者の「契約」こそ、旧新約聖書に現れている契約の最も重要な用例です。
 本日のエレミヤ書31章にある「契約」は後者の意味での契約で、主導権は神にあり、神が人に働きかけて、新しい契約を結ばれた・・ということです。モーセを通して与えられた「旧い契約」ではなく、人の心に、神の霊によって書かれる内面的な恵みの契約なのです。本日は、この「新しい契約」の特質をとらえます。新しい契約は、まず第一に、真の和解をもたらします(31節) 。神の民は南と北に分裂し、その後、戦いを繰り返していました。新しい契約は、そのどちらとも主との関係を正しくさせた上で、同じ立場に立たせて結ばれるものでした。さらに新しい契約は、守る力も内側から与えられる契約です。また、すべての人に直接的に与えられる契約です。そして、完全な罪の赦しが与えられる契約であることが示されています(34節)。この恵みの確信があるからこそ、自発的に契約を守ることが出来るようになるのです。主イエスは、最後の晩餐の席で弟子たちに「わたしの血による新しい契約を結ぶ」と言われました。エレミヤは、このことをも預言していたのです。その成就としての新しい契約に与る者とされていることを感謝しましょう。

協力牧師 石田いつ子

11月1日 聖日礼拝 順序

第一礼拝  9時 荻野牧師    奏楽:荻野(し)兄
第二礼拝 11時 若月(伊)兄  奏楽:美名子姉

前  奏
招  詞 イザヤ書45章22節
会衆賛美 聖歌36
会衆賛美 大いなる方に
主の祈り
交  読 詩篇25篇1~7節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 エレミヤ書 31章1~3節、エレミヤ書 31章31~34節
説  教 新しい契約
          石田いつ子牧師
会衆賛美 新たなる聖業(みわざ) 新聖歌422 1~3節
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽