2020年12月6日 巻頭言

「主に贖われた者たちは帰って来る。」

イザヤ書 35章10節 

 イザヤは国が滅ぼされ「捕らわれ人と」なっても、そこにも希望の光がある、と語っています。それは、荒野と砂漠に「花を咲かせる」と、イスラエルの回復を予言しています。
 イザヤは、神の励ましの約束を語ります。この神のみ言葉は、あらゆる時代に生きる人々に励ましを与えるものです。ヘブル書の記者は「弱った手と衰えた膝をまっすぐにしなさい」と語っています。私たちも力を失い、立ち上がれないほどの経験をすることがあります。しかし、それでも私たちが神に信頼するならば、神は約束を守るお方です。私たちが神の励ましの言葉を受け留めるのに必要なのは「信仰」です。信仰が働かなければ、神の励ましも受け入れられません。神は信仰を持つ人を導き、励ましを与えてくださるのです。
 イスラエルの回復、それは誰の目にも分かる、明らかな変化を示すものです。その日には、歩けなかった人が鹿のように躍り上がり、ジャッカルが伏したところは葦やパピルスの茂みとなるのです。イスラエルは回復する、これが聖書の約束です。預言の成就は聖書の信憑性にかかっています。神は、私たちの心の目を開くために、預言とその成就を通して語りかけておられます。それは神の真実を示すためです。
 また、神はイスラエルを贖われるお方です。「贖う」という言葉は『代価を払い買い戻す』ことで、10節では『負債を負う奴隷を解放する』という意味があります。神はひとり子イエスをこの地に送られました。それは、まさしく「贖い」を成就するために、神ご自身が失われた生命を血で買い戻してくださったのです。イエス・キリストの贖いのみわざは、天の御国に入る「聖なる道」です。そこには喜びがあふれています。それは、贖われた者に神が備えていてくださるものなのです。

主任牧師 石田敏則

12月6日 アドベント第二聖日 順序

第一礼拝  9時 荻野牧師  奏楽:荻野(し)兄
第二礼拝 11時 戸 梶 姉   奏楽:美名子姉

前  奏・キャンドル点火
招  詞 イザヤ書49章13節
会衆賛美 聖歌84
会衆賛美 イエスの血潮で
主の祈り
交  読 詩篇148篇1~14節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 イザヤ書35章1~10節
説  教 贖われた者の幸い
          石田敏則牧師
会衆賛美 聖歌476
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽