2020年12月13日 巻頭言

見よ。わたしが支えるわたしのしもべ、わたしの心が喜ぶ、わたしが選んだ者。わたしは彼の上にわたしの霊を授け、彼は国々にさばきを行う。

イザヤ書 42章1~9節 

 42章はイザヤ書後半の中で最も特色的な「しもべ章句」の第一の箇所です。1節の「しもべ」は、神の救いの計画を地上で実現するために神によって立てられ、神が用いられる器のことです。究極的には主イエス・キリストを指していますが、ある時にはイスラエル全体を指し、ある時にはイスラエルの真の信仰を持っていた少数の人々、また、旧約の預言者たちを指し、そして新約の教会などを含んでいます。ということは、受け継がれている私たちの教会、それに属するひとり一人も、この「しもべ」に含まれているということです。
 本日は「神のしもべ」に望まれていることを受けとめたいと願っています。まずは立場の認識です。しもべは、主人の命令通りに即行動できる用意をしている者のことです。そして、その使命は多くの人々に道を示し、地に公義を打ち立てることです(4・7)。この混乱した社会にあって、何が正しいか、正しくないかを明確に示すことがキリスト者の使命です。さらに、その使命の果たし方も「しもべ」から学ぶことができます。派手な言動は必要ありません(2)が、継続的に行うことが望まれます(4)。さらに御言葉には、衰えず、くじけずに使命を全うするために必要なことも示されています。それは、自分の意思や願望・頑張りではなく、神に支えられ、神の霊がとどまっているとの確信(2)。さらに全世界の民の光となるという偉大な目標を常に確認することです(5)。加えて4節に「ついには・・」とあるように究極的な勝利を確信していることです。これらに表されているしもべの資質は、すべて主イエスがもっておられたものであり、主の使命を託されている私たちにも期待されているものです。
 コロナ禍で迎えているアドベント・クリスマスだからこそ自分にできることは何かを熟慮しましょう。 

協力牧師 石田いつ子

12月13日 アドベント第三聖日 順序

第一礼拝  9時 荻野牧師  奏楽:荻野(し)兄
第二礼拝 11時 菊地兄   奏楽:美名子姉

前  奏 キャンドル点火
招  詞 イザヤ書49章13節
会衆賛美 久しく待ちにし (讃美歌94)
会衆賛美 威光・尊厳・栄誉
主の祈り
交  読 詩篇96篇1~13節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 イザヤ書42章1~9節
説  教 神の僕(しもべ)として
            石田いつ子牧師
会衆賛美 主よ終わりまで (讃美歌338)
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽