2021年1月17日 巻頭言
その方は私に言われた。「人の子よ。わたしはあなたをイスラエルの民に、わたしに反抗する国民に遣わす。」
エゼキエル書 2章3節
バビロン捕囚により、エルサレムはバビロンの支配下にありましたが、まだ滅んではいませんでした。その捕囚の地でエゼキエルは神のみ言葉を語るように命じられたのです。
主はイスラエルを「反抗する国民」と呼びます。イスラエルの民は主に聞き従わないのに、自分たちの願いは聞いてくださると考えていたのです。特に、バビロンにいる捕囚の民は、エルサレム神殿の不滅を信じ、即時帰還という楽観的なことを考えていました。エゼキエルが立てられる前年、預言者ハナヌヤは、二年のうちに捕囚は終わると告げます。イスラエルの民は自分に都合のいいメッセージは聞くが、自分に不都合なメッセージは聞き流していたのです。
主の御心は、神の民が主に聞き従い、主の教えに生きることです。もし預言者が人々の頑な態度にひるんで語らなくなれば、神の御心は伝えられないのです。ですから、神はエゼキエルに「彼らが聞く聞かないに関わりなく・・語れ」と命じておられるのです。神が預言者を遣わすのは、神の民に対する神の忍耐と憐れみを表すものです。エゼキエルに与えられた言葉は審判の言葉です。しかしそれは「蜜のように甘かった」のです。何故なら神の怒りの背後には神の愛があるからです。神は滅ぼすためではなく、救うために裁きをされるのです。
矢内原忠雄はエゼキエル書の講解で「自分がひとかどの人間で、何かをやろうという時には、神は私どもをお用いにはなりません・・・神の栄光を見て自分が空しくされた時、神は大きな使命を我々に自覚させてくださる。有限な人間が神の言葉を食べるとはそういうことです。」と記しています。主のことばを味わい、聞き従う者とされるように祈りましょう
主任牧師 石田敏則
1月17日 礼拝順序
第二礼拝 11時 荻野牧師 奏楽:荻野(し)兄
前 奏
招 詞 イザヤ書43章19節
会衆賛美 聖歌183
会衆賛美 大いなる方に
主の祈り
交 読 詩篇19篇7~14節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 エゼキエル書 2章1~10節
説 教 みことばの味わい
石田敏則牧師
会衆賛美 聖歌518
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報告
感謝祈祷 奏楽