2021年5月2日 巻頭言
「こう祈りなさい。『天にいます私たちの父よ。御名が聖なるものとされますように。』」
マタイの福音書 6章9節
当時、ユダヤ教の習慣では、午前9時、正午、午後3時と3回祈りの時が持たれていたそうです。ルカの福音書では、主イエスの弟子ひとりが祈りを教えてほしいと懇願したことが書かれています。あのバプテスマのヨハネが門弟に教えているように、私たちにも特別な祈りを伝授してほしいと願ったのでした。
バプテスマのヨハネがどういう祈りを教えていたのか分かりません。おそらく荘厳で立派な祈りのことばであったと思います。
ユダヤ教に「アミダーの祈り」(十八祈祷文)というものがあるそうです。一祈祷文だけでもとても長い祈りのことばでした。 そのような内容の祈りをバプテスマのヨハネも唱えていたのではないかと私は想像します。それに比べて、イエス様の教えた祈りは素朴で簡素と思える内容でした。
マタイ6章9節を見ると「祈りなさい」と記されています。これは現在命令形で書かれており、繰り返し、習慣的に祈りなさいという意味があります。
ここで用いられている「父」という言葉はアラム語では「お父ちゃん」という意味です。神を父のイメージでとらえること、それは、一人一人の個人に限りない愛と関心を持ち、喜んでその祈りを聴こうとしている姿が暗示されています。
また同時に「主の祈り」はキリスト者個人の祈りだけではなく、共同体の祈り、教会の祈りでもあります。
不思議なことに、まず最初に神様のために祈って欲しいとイエス様は言われました。 言い換えると、神様のことを思っていて欲しい、いや愛して欲しいと願われたのです。 なぜなら愛は「関係」であるからです。愛とは完全な自由と対等な立場の間にだけ生まれるものだからです。
担任牧師 穂谷弘二
5月2日 礼拝順序
第一礼拝 9時 司会:荻野 牧師 奏楽:荻野(し)兄
第二礼拝 11時 司会:荻野 牧師 奏楽:美名子 姉
前 奏
招 詞 ハバクク書2章20節
会衆賛美 聖歌392(1,2節)
会衆賛美 御手の中で(1節)
主の祈り
交 読 詩篇65篇1~13節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 マタイの福音書 6章9~13節
説 教 主の祈り
穂谷弘二 牧師
会衆賛美 聖歌508(1,2節)
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報告
感謝祈祷 奏楽