2021年7月25日  巻頭言

わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです。

マタイの福音書 9章13節

 マタイの福音書8章と9章にはイエス様の数々の奇蹟が記されています。
8章には人々の間に降りてこられたイエス様が悩む人や苦しむ人に寄り添い、必要な助けを与え、主に信頼して生きることが人間にとってどれだけ幸いであるかが記されています。
 9章も引き続きイエス様に信頼した人々が救われる出来事が記されます。ただしこの章は、それと共に、次に繋がるいくつかのことも記されています。
 9章に続く10章は、マタイの福音書の柱となる5つの説教の二つ目が記されます。宣教についての説教です。5~9章ではイエス様の説教と行動から、主を信じ共に生きることの祝福が示されました。10章では その福音を告げ知らせるために弟子達が派遣されます。その伏線として、十二弟子の一人マタイがイエス様に招かれ従ったこと(9)、そして、福音を伝える必要性と働き人を求めるイエス様の言葉(35~38)が記されています。
 また9章にはイエス様に反感を抱く人々についても記されます。律法学者やパリサイ人のイエス様への敵意は、最終的には十字架へと向かっていきます。
 これらのことは、主を信じる者の群れである教会が、世にあって福音を知らせる使命を託されており、その一方で、主の福音を妨げる対抗勢力が戦いを挑んでくる緊張関係の中に置かれていることを示しています。
 主が対抗勢力と対決しながらも人々に福音を語り続けたように、主を信じる者も世にあって様々な困難を経験しつつも福音に生きることが望まれているのです。私たちがその道を進むためには、主が罪人である私を招いてくださったことへの感謝を持ち続けることと、主との交わりに生きる幸いを知り続けることが大切です。これらを覚えさせてくれるのが礼拝です。

主任牧師 荻野 泰弘

7月25日 礼拝順序

第1礼拝 9時  司会:穂谷 牧師 奏楽:荻野し 兄
第2礼拝 11時 司会:荻野 牧師 奏楽:美名子 姉 

前  奏
招  詞 ヨハネの福音書6章35節
会衆賛美 聖歌29(1,2節)
会衆賛美 大いなる方に(1回)
主の祈り
交  読 詩篇23篇1~6節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 マタイの福音書 9章9~13節
説  教 罪人を招くイエス
          荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌201(1,2節)
献  金 
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽