2021年8月8日  巻頭言

イエスは十二弟子を呼んで、汚れた霊どもを制する権威をお授けになった。霊どもを追い出し、あらゆる病気、あらゆるわずらいを癒やすためであった。

マタイの福音書 10章1節

 マタイの福音書は5つの大きな説教が柱となって構成されています。10章はその二つ目で宣教についての説教です。ご自身で町や村を巡っていたイエス様は、福音を伝えるために十二弟子を遣わしました。
 1節と2節には彼らについて「十二弟子」と「十二使徒」という呼び名が用いられています。「使徒」とは「遣わされる者」という意味です。福音を証する神の国の大使としての役割が託されています。彼らは同時に「弟子」でした。それは「学ぶ人」という意味です。福音を伝える人は、イエス様の言葉を学ぶ人で、そのような人が福音を正しく伝えることができるということです。福音伝道に心を向けることは尊いことです。しかし「主よ、主よ」と言う人が必ずしも御心を行っているわけではありません。主のためにと言いながら、実は自分の評価や満足を得ることが目的となっているケースも残念ながらあるのです。
 道を逸れないために大切なことは、一つには「学ぶ者」であり続けることです。みことばに聴き続け、まず自らをみことばの光に照らすことです。
 また、主を畏れることです。伝道には世の反発など困難が伴います。それで9節以降には主に信頼することが教えられます。 特に26節からは「恐れ」という言葉を手がかりにして、人を恐れずに神を畏れなさいと告げられます。主を伝える者が主を畏れ主に信頼することが証しとなるのです。
 主に学ぶ者としてみことばに聴くこと。主を畏れること。それは礼拝に通じます。主に遣わされる者は、主を礼拝する人であるということです。伝道は礼拝から始まるのです。

主任牧師 荻野 泰弘

8月8日 礼拝順序

第1礼拝 9時  司会:穂谷 牧師 奏楽:荻野し 兄
第2礼拝 11時 司会:荻野 牧師 奏楽:美名子 姉 

前  奏
招  詞 マタイの福音書11章28節
会衆賛美 聖歌497(1,2節)
会衆賛美 主はぶどうの木(1回)
主の祈り
交  読 詩篇34篇1~9節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 マタイの福音書 10章1~10節
説  教 伝道は礼拝から始まる
          荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌547(1,2節)
献  金 
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽