2021年10月17日 巻頭言
「私の霊をあなたの御手にゆだねます。まことの神 主よ。
あなたは私を贖い出してくださいます。」 (5節)
詩篇31篇 1節~8節、19節~22節
私たちに『提供された恵み』のすばらしさを知らないか整理されていないために、信仰生活が乏しくなっていることはないでしょうか。 この「ダビデの讃歌」は、自分に提供された恵みを経験した驚きの讃歌です。この詩篇全体を要約すると、ダビデの「悩み」、「祈り」、「信仰と救いの勝利」の三つの内容にまとめることができます。
この詩篇の中心聖句は、冒頭に書いたみことばにあると捉えています。
このみことばを心に留めながら、私たちに提供された恵みの豊かさを見ましょう。
第一に、イエスのうちに見る提供された恵みです。イエスと五節の関係。イエスの五節への思い。イエスと贖いの関係など。
第二に、救いの経験の中に「提供された恵み」の豊かさを見ましょう。
① 第一の転機の回心です。回心は信仰生涯の根基をなすものとなります。
A 「罪の赦し(義認)」の恵みです。罪の生活からの解放です。「贖いで最も大切な点は『罪の理解』です。罪深さがわからないと赦しがわからない。同時に神の愛の理解に乏しい」のです。
B 新生の恵みです。道徳的性質は御霊のわざによって、神の性質・神の聖さ・神の愛等が分与される。
C 神の子とされる恵みで「子であれば神の相続人です」。この三つは罪を悔い改めイエスを信じた瞬間に同時に分け与えられます。
② 第二の転機のきよめです。聖書は信仰者に「聖さを求めなさい」と勧めます。第一の転機の経験者は、きよめに渇き、慕う者になります。心中に残る罪に気づくようになるからです。
五節の聖句について、経験としての証しの言葉です。「キリストの贖いの事実は、真実な神の真っ只中に根を下ろさせる。…信仰とは、この神の事実にすべてをゆだねまつり、根を下ろし安息することである。即ち、神の事実に憩う、これこそ聖潔(キヨメ)の極致である」。
五節のダビテの祈りは十九~二十二節に見る苦悩の中で答えられたものです。「御顔の前に秘かに匿い」とは、神の臨在の中に飲み込まれ、埋没吸収されて、「奇しき恵み」に圧倒された。新約の贖いの事実に秘められた御霊による恵みの御わざです。
長年祈り求めて知った霊魂の安息です。もっと深い「提供された恵み」の世界があるのですね。
田中 英 牧師
10月17日 聖日礼拝 順序
第1礼拝 9時 荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 美名子姉
前 奏
招 詞 イザヤ書49章13節
会衆賛美 聖歌631(1,3節)
会衆賛美 イエスの血潮で(1回)
主の祈り
交 読 詩篇92篇1~6節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 詩篇31篇1~8節
14~24節
説 教 提供された恵み
田中 英 牧師
会衆賛美 聖歌488(1,3節)
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報 告
感謝祈祷 奏楽