2021年10月24日  巻頭言

ところが強風を見て怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだ。イエスはすぐに手を伸ばし、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。」

マタイの福音書 14章30,31節

 13章には種まきのたとえがありました。種はみことばで土壌は私たちです。
 14章に移るといくつかの出来事が書かれており、それぞれに登場人物があります。そのうちのふたりは種まきのたとえの具体例と言えます。
 一人目は領主ヘロデです。彼はバプテスマのヨハネを殺害しました。ヨハネを通して福音に触れたけれどもそれが彼の人生に根ざすことはありませんでした。あたかも道端に落ちた種か、薄い岩地に落ちた種のようです。
 二人目はペテロです。彼は湖の上で嵐に悩まされていました。まさに世の荒波にもまれる私たちです。ペテロは主が近づかれたとき、主のもとに行きたいと願い勇敢にも嵐の湖に一歩を踏み出しました。しかし強風を見て恐れを抱き湖に沈みかけました。これも私たちがしばしば繰り返すことではないでしょうか。信仰の決断をしながら誘惑に負けて継続できないのです。あたかも茨に邪魔されて成長を阻まれる種です。
けれども、主はそんな私たちを助けてくださいます。沈みかけたペテロを主はつかんで引き上げてくださいました。  主はご自分の民を決して見放さず支えてくださる御方です。ペテロも主に信頼して「主よ、助けてください」と叫びました。そんな彼を主は「信仰の薄い者」(英語訳ではlittle faith 小さな信仰)と言いましたが不信仰と断罪しませんでした。
 主の助けを経験したペテロとそれを目の当たりにした弟子たちは主を礼拝しました(33)。主の恵みを体験すること、また、その証しを共有するところに信仰の成長がもたらされるのです。このようにして私たちは良い実を結ぶ者へと耕され、群れとして成長するのです。

主任牧師 荻野 泰弘

10月24日  聖日礼拝 順序

第1礼拝 9時  穂谷牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 美名子姉

前  奏
招  詞 イザヤ書49章13節
会衆賛美 聖歌26(1,2節)
会衆賛美 主はぶどうの木(1回)
主の祈り
交  読 詩篇121篇1~8節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 マタイの福音書
14章24~36節
説  教 弟子の信仰
       ~信じる者をつかむ主
          荻野泰弘 牧師
会衆賛美 聖歌523(1,2節)
献  金 
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報  告
感謝祈祷  奏楽