2021年12月12日 巻頭言
ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。
イザヤ書 9章6節
アドベントも第三週となり、来週にはクリスマスを迎えます。私たちがアドベントの期間イエス様の誕生を覚えながらクリスマスを待ち望むように、イザヤが活動していた時代の人々もメシヤ(救い主)を待ち望んでいました。
イザヤが生きた時代は非常に難しい時代でした。アッシリア帝国が世界を支配し、北イスラエル王国はアッシリアによって滅ぼされてしまいます。国同士の争いが絶えず、そして主の目に沿わない王様が立てられ宗教的にも困難な時代でした。
そんな時にイザヤはこの救い主の預言を人々に伝えたのです。まさに暗黒の時代の中に現れた一つの光として人々はこの言葉を受け取ったでしょう。
イザヤの預言した救いには三つの特徴があります。一つ目は弱い者を覚え救ってくださるという事です。イスラエルが弱っている時に、神様は救い出すと約束をされました。ルカの福音書でも当時地位の低かった羊飼いたちにイエス様が生まれたことが最初に知らされました。
二つ目は神が人となって地上に来られるという事です。「ひとりのみどりごが」と書かれているように、神であるイエス様が人となりこの地上に来られました。イエス様は私たちの罪の赦しのささげものとしてこの世に来てくださいました。これは神様のへりくだりによるものです。(ピリピ2章5~7a節)
そして三つ目は救いは主の愛によるということです。9章7節に「万軍の主の熱心が」ということばがあります。本来であれば神の救いを受け取る者に値しない者に、神の熱烈な愛によって救いがなされるということです。
この三つのことは今を生きる私たちにも当てはまります。私たちが弱く困難な時にも神様は覚えて下さり、救い出してくださいます。そしてイエス様が地上に来られたのは私たちのためであり、その救いは神様の愛によります。この事を知り受け取った時、私たちは主を待ち望み賛美し礼拝する者へと変わっていくのです。
修養生 林 眞光
12月12日 聖日礼拝 順序
第1礼拝 9時 穂谷牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 美名子姉
前 奏・キャンドル点火
招 詞 イザヤ書60章2節
会衆賛美 神の御子はこよいしも (1,2節)
会衆賛美 威光・尊厳・栄誉(1回)
主の祈り
交 読 詩篇27篇1~6節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 イザヤ書9章1節~7節
説 教 私たちのために
林眞光 修養生
会衆賛美 聖歌74(1,2節)
献 金
頌 栄 聖歌377
祝 祷
報 告
感謝祈祷 奏楽