2021年12月26日  巻頭言

年末感謝礼拝

それゆえ、私は言う。「私は待ち望む。主の恵みを。」実に、私たちは滅び失せなかった。主のあわれみが尽きないからだ。それは朝ごとに新しい。

哀歌 3章21~23節

 2021年も最終の聖日を迎えました。今年もコロナ禍で過ごす一年でしたが、ここまで導かれたことを感謝します。
 教会にとって集まることが制限されるのは大きなダメージです。オンラインが大きな助けであることは間違いありません。しかし、それは本来の姿ではなくあくまでも補助的な手段です。仮想現実という言葉もありますが、まさに仮の状態であって、教会の交わりは聖餐を中心として一つ所に共に集まることに本来の姿があります。ですから、自由に集まれないことは教会にとって危機的な状況です。
 これまでに経験したことのない困難にある私たちですが、それでも教会は支えられています。それは永遠に変わることのない御方が教会とそこに属する私たち一人ひとりを守り支えてくださっているからです。
「私たちは滅び失せなかった。主の憐れみは尽きないからだ」(22)
 罪人のために神の栄光を捨てて地上に来られいのちさえささげられた主は、今もその尽きない愛を私たちに注いでくださっているのです。この一年も私たちが知ると知らずとに関わらず主が守ってくださったことを覚えて感謝をささげましょう。
 そして迎える新しい年も、「朝ごとに新しく」注がれる恵みを受け取りながら進ませていただきたいと願います。そのためにはへりくだることと待ち望むことが必要です。
へりくだるとは、自分の限界を認めて神様の助けを求めることです。また、自分の計画に固執するのではなく神様の計画に身を委ねることです。待ち望むとは、神様の助けが現わされる時や内容を神様にお任せし、主がしてくださることが最善であると信じることです。そして、現わされる恵みを受け取ることです。
 哀歌がうたわれた時、イスラエルの民はバビロン捕囚を経験しました。しかしその苦しみが神の民の信仰を新たにしました。主は私たちを裂いて包んでくださいます。主の恵みを受け取りましょう。

主任牧師 荻野泰弘

12月26日  聖日礼拝 順序

第1礼拝 9時  穂谷牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 美名子姉

前  奏
招  詞 イザヤ書60章2節
会衆賛美 聖歌392(1,2節)
会衆賛美 御手の中で(1節)
主の祈り
交  読 詩篇103篇1~5節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 哀歌 3章19~33節
説  教 神の憐れみに支えられて
           荻野泰弘牧師
聖 餐 式
会衆賛美 聖歌273(1~3節)
献  金 
頌  栄 聖歌377 すべての恵みの
祝  祷
報  告
後  奏 感謝祈祷