2022年1月30日  巻頭言

「人知をはるかに超えたキリストの愛」

エペソ人への手紙 3章14~21節

 今朝の中心となるみことばは、十八、十九節「人知(知識)をはるかに超えた(超絶した)キリストの愛を知るように」です。
 エペソ人への手紙は、使徒パウロによる幽囚書簡の一つです。
 神は、贖いによる救いのご計画をもって『実現されようとしている聖なる教会の奥義(神の側から御霊のはたらきによってだけ解らされるもの)』に関する手紙です。 
 三章までが教理。六章までが実生活の問題です。三章十四節からの祈りです。
Ⅰ.キリストの愛を知り続ける理由とは
 世の戦いに打ち勝つためには、「御霊によって内なる人が強められる必要がある。その理由は『愛なしに心霊的に強められず、御霊によってキリストを心の中に住まわせないで愛はわからない』。神の愛に満ち溢れないで強くあることは出来ない。」(蔦田)
Ⅱ.キリストの愛を理解するとは。
 「愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を持つようになって知る愛」という。O・チェンバースは、ヨハネ福音書三章十六節に結びつけて神の愛の偉大さを解説している(省略)。
Ⅲ.愛とあわれみとの関係とは。
 「キリストの愛を知り続ける」という時、個人的経験として具体的な愛を知るには二章一~十節、特に四節は大切と思います。「神のあわれみ」と「愛」との関係の理解です。一言でいえば『愛はあわれみとなって現われている』そのあわれみは主イエス様の姿にも多く見ることができる。
Ⅳ.あわれみに含まれる意味とは。
 「あわれみ」はヘブル語の語源をたどると、「胎」を表わす「ヘム」から派生したものというそうです。『母の胎から出たわが子への切るに切れない愛と思いやりの感情』が「あわれみ」の概念とある。まさに『神のあわれみは、神の愛無限の偉大さの結果(現われ)である。=その感情は、母の胎にしっかりと包まれている(同梱同胎の愛の絆)』と解説者は言っている。
 フランスのある神学者は『神はご自分の愛を地上に徹底させるために母を造られた』とある。母の愛は崇高です。神の愛は更に偉大です。
Ⅴ、結び
 「人知をはるかに超えたキリストの愛を知る」
 パウロがロマ十二章一節に「あわれみのゆえに」と言う意味を知った礼拝者へと成長したい。

牧師 田中 英

1月30日  聖日礼拝 順序

第1礼拝 9時  荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 榊原姉

前  奏
招  詞 ホセア書10章12節
会衆賛美 聖歌110(1,2節)
会衆賛美 大いなる方に(1回)
主の祈り
交  読 詩篇131篇1~3節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 エペソ人への手紙 3章14~21節
説  教 人知をはるかに超えた愛
            田中 英 牧師
会衆賛美 インマヌエル讃美歌 362(1,2,4節)
献  金 
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報  告
感謝祈祷  奏楽