2022年2月13日  巻頭言

あなたがたのうちで一番偉い者は皆に仕える者になりなさい。だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くされる者は高くされます。

マタイの福音書 23章11~12節節

 マタイ23章にはイエス様の怒りが記されています。イエス様は律法学者やパリサイ人に対して怒りました。彼らは人々に聖書を解き明かし福音を示す役割を担っていました。けれども実際には神を蔑ろにして自分の栄光を求め、そのことに気づくこともなく反省する必要があることの自覚もありませんでした。
 この章には「わざわいだ」という言葉が8回繰り返されています(欄外に記されている14節の言葉も含みます)。これは山上の説教で語られている「幸いです」(5章)が8回出てくるのに対応しています。神の祝福を受ける人と神の怒りが向けられる人が対比されています。
 ただし、「わざわいだ」という言葉はイエス様の呪いの言葉ではありません。ある説教者は次のように述べます。「この言葉は義人の怒りであり、人の頑迷な盲目に破れた愛の憤りである」。イエス様がパリサイ人の行動に強く心を痛めて激しく嘆いているということです。そしてこれは彼らを責めるだけでなく、悔い改めへの呼びかけでもあるというのです。
 イエス様は彼らに完全無欠であることを求めているのでもありません。罪人である人間は誰しも、神よりも自分を優先したり、自分では神のためにと思って行動することが実は的外れで神の御心を損なっているという過ちにも陥りがちです。大切なことは、そんな自分に気づいて弱さや至らなさを自覚し、神の前に身を低くして、神に信頼することです。仕えることを学ぶのも必要なことです。(11,12)
 神はパリサイ人たちにも忍耐深く呼び掛けてくださいました(37)。残念ながら彼らはそれに応じませんでした。しかし神の愛は今もなお私たちに向けられています。その現われがイエス様の十字架です。私たちはイエス様の心の痛みを受け止めて身を低くすることを求めたいものです。

主任牧師 荻野 泰弘

2月13日  聖日礼拝 順序

第1礼拝 9時  穂谷牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 美名子姉

前  奏
招 

前  奏
招  詞 詩篇46篇10節
会衆賛美 聖歌459(1,2節)
会衆賛美 御手の中で(1節)
主の祈り
交  読 詩篇50篇7~15節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 マタイの福音書
         23章1~13節
説  教 イエス様の怒り
            荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌414(1,2節)
献  金 
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報  告
感謝祈祷  奏楽