2022年7月3日  巻頭言

召天者記念礼拝

しかし、私たちの国籍は天にあります。

ピリピ人への手紙 3章20節

しかし実際には、彼らが憧れていたのは、もっと良い故郷、すなわち天の故郷でした。ですから神は、彼らの神と呼ばれることを恥とはなさいませんでした。神が彼らのために都を用意されたのです。 

ヘブル人への手紙 11章16節

 人は死んだらどこへ行くのか?

 古来、多くの人が問い、探求してきた問題です。
 聖書はこの問いに明確に答えています。人間には帰る場所が用意されている。それは聖書が示す神がおられる天であると。
 帰る場所、或いは行き先が明確であるというのは安心です。もしも行き先が分からなければ私たちは不安になります。
 特に「死」は、圧倒的な力で人間に立ちはだかり、私たちにとっては自分の力ではどうすることもできない問題です。人が死ねば呼吸は止まり、肉体のぬくもりは失われます。しゃべることも、微笑むこともありません。蓄えた財産を使うこともできず、所有していた一切のものは他の人の手に委ねられます。死の瞬間、その人は地上の営みから切り離されます。死にゆく者も、残された者もどう抗ってもその人を地上につなぎ止めておくことはできません。
 では、死んだ人はどこへ行くのか?
 その時に、「天国へ帰ったんだ」と信じられるのはどれほど大きな慰めでしょうか。
 この世においては、「死」は永遠の別れです。しかし、キリストを救い主と信じる者にとって死は終わりではありません。今は地上に残された私たちも、やがて天に帰る時が来ます。その時に、先に天に帰った人たちと再会することができるのです。
 愛する人との別れの悲しみは決して消えるものではありません。地上で語り合えない寂しさは拭いきれるものではありません。しかし、天国への希望はその心に小さな灯火となり前に向かう力となります。

主任牧師 荻野 泰弘

2022年7月3日  召天者記念礼拝 式次第

第1礼拝 9時  穂谷牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 髙橋美姉

前  奏
招  詞 ヨハネ6章35節
会衆賛美 いつくしみ深き
主の祈り
交  読 詩篇16篇1~8節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 へブル人への手紙 11章13~16節
説  教 天の故郷
            荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌694
献  金 
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽