2022年8月7日 巻頭言
ですから、信仰は聞くことから始まります。聞くことは、キリストについての言葉を通して実現するのです。
ローマ人への手紙 10章17節
私たちの信仰の始まりはそれぞれです。家族や友人から誘われて教会に来たことがきっかけの人がいれば、ふと思い立って教会に来たことがきっかけの人もいるかもしれません。聖書は信仰の始まりは「聞くこと」であると語っています。確かに私たちは神様を知らなければ神様を信じることはできません。知るためにも自分に語られるイエス様の福音を聞くことが信仰の始まりと言えます。しかしここでの「聞く」ことは単に福音を知るために聞くという事にとどまりません。
10章を読むとパウロはイスラエルの救いを切に願っていることが分かります。イスラエルの神に対する熱心さを認めつつも、神の義を知らずに自らの義を立てようとする姿勢に言及します(3節)。この知らないという言葉は無知ゆえに知らないという意味だけではなく、聞きつつもそれを理解しようとしない、認めようとしないという意味も含まれている言葉です。イスラエルはイエス様の福音を聞いていて、知っていたにも関わらず認めようとしなかったという事です(18,19節)。その前提がある上でパウロは「信仰は聞くことから始まります」と語ったのです。
つまりこの信仰の始まりである「聞く」という事は、福音を知るために聞くことだけではなく、聞く耳を持ち神様の語ることは何なのかを求め正しく理解しようとする姿勢が含まれているのです。私たちはイエス様の福音を聞いて知り、そして福音を受け取る者になりたいと思います。それだけではなく信仰生活を歩む中で御言葉を聞く耳を持ち続け、神様は私に何を語ろうとしておられるのかを聞き、受け止める生活を歩みたいと思います。
そして神様の福音を聞き受け入れた者は、その福音を宣べ伝える者になってゆきます。私たちは神様に遣わされ、まだ福音を聞いたことのない人々に神様の御言葉を宣べ伝えます。その人たちの歩みは美しく祝福で満たされると約束されています。
修養生 林 眞光
2022年8月7日 聖日礼拝 式次第
第1礼拝 9時 山口光兄 荻野し兄
第2礼拝 11時 (録画)
招 詞 ヨハネ6章35節
招 詞 マタイ11章28節
会衆賛美 聖歌501(1,2節)
会衆賛美 御手の中で(1番)
主の祈り
交 読 詩篇95篇1~11節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ローマ人への手紙 10章14~21節
説 教 聞くことから始まる
林 眞光 修養生
会衆賛美 聖歌270(1,2,4節)
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報告
後 奏 感謝祈祷