2022年10月2日 巻頭言
モーセはヨシュアに言った。「男たちを選び、出て行ってアマレクと戦いなさい。私は明日、神の杖を手に持って、丘の上の頂に立ちます。」
出エジプト記 17章9節
イスラエルの民は荒野を旅しました。その旅路は一人ではありません。神の家族と共に行く旅路でした。
かつてモーセは自分の力で救いを達成しようとして失敗し荒野を逃げていきました。それはたった一人の旅。自分の力に頼る人の歩みは孤独です。
しかし主の救いにあずかる人は違います。そこには共に行く神の家族があります。 ほぼすべての人が初めて荒野を旅したでしょう。歩んだことのない道を進むのは不安です。けれども、その道を共に行く人がいるなら安心です。互いに支え合えるからです。
信仰者の旅路にも危険は伴います。神の民は共同体として力を合わせて立ち向かいます。そこには役割分担があります。アマレクと戦うときにモーセは丘の上で祈りました。先陣に立ったのはヨシュアたち戦士です(十七9)。モーセが祈りの手を挙げている間はイスラエルが優勢で、祈りの手が下がると劣勢になったのでモーセは支えられながら祈り続けました(十七11)。そこには互いに重荷を負い合う姿が見えます。
霊の世界において祈りは勝敗を決する要素です。信仰共同体においては、支え合うのは私たち人間だけではありません。主が私たちの重荷を負い、支えておられるということです。この世で生きる教会は現実的な判断や決断が必要です。しかし教会はその上に主に頼るという信仰の要素を忘れてはいけません。
そして教会が教会であるためには共同体としての礼拝が中心です。主はイスラエルの民に一週間の七日目を聖なる安息の日とするように命じました(十六23)。その日に共同体として礼拝を献げることを求めたのです。信仰者は一人ではありません。そのことを確認するためにも聖日礼拝を守ることは極めて重要なことです。共に礼拝することが主の御心だと聖書は示します。
主任牧師 荻野 泰弘
2022年10月2日 聖日礼拝 式次第
第1礼拝 9時 穂谷牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 髙橋(美)姉
招 詞 ハバクク書2章20節
会衆賛美 聖歌29(1、2節)
会衆賛美 神の国と神の義を(1回)
主の祈り
交 読 詩篇121篇1~8節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 出エジプト記 17章8~16節
説 教 共同体の旅
荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌160(1、3節)
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報 告
後 奏 感謝祈祷