2022年10月23日 巻頭言
わたしは、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出したあなたの神、主である。
出エジプト記 20章2節
私たちクリスチャンにとって神を愛するとは最も大切な事柄であり、すべての出発点です。クリスチャンを名乗る人で神を愛さない人はいないでしょう。
しかし、どのように神を愛しているかは問われなければなりません。「私は主を愛します」と口では言っても内実が伴わないということがあります。
十戒の前半4つの項目は神との関係について教えられています。それらは、私たちがどのように神を愛するのか、神が喜ばれる道が示されています。
「あなたには、わたし以外に、ほかに神があってはならない」(3)、「あなたは自分のために偶像を造ってはならない」(4)とは二股をかけるようなことがあってはならないということです。神はご自身を「ねたみの神」(5)と仰いました。熱い思いをもって罪人を愛し救ってくださった御方に対して、どのような心を向けて応答するかが問われています。4つの戒めのうち3つはそれぞれの冒頭に「あなたは」との呼びかけがされて、それから戒めが述べられます。つまり 神は、〝わたしとあなた〟という人格的な関係に私たちを置いています。御自身の御子イエス様を十字架に架ける痛みを負ってまで私たちを愛してくださったことに対して、私たちも主だけを愛するという思いで応答することが求められています。
「あなたは、あなたの神、主の名をみだりに口にしてはならない」(7)とは、神の名を悪用してはならないということです。罪とはずる賢く巧妙です。私たちも、実は自分の思いを遂げるために〝御心〟〝信仰〟を盾にする過ちに気をつけなければなりません。そのためには、自らを見つめ自分と対話をする力が必要です。
「安息日を覚えて、これを聖なるものとせよ」(8)とは、私たちは立ち止まって神の前に静まることが必要であるということです。特にここに示唆されるのは主を礼拝することです。前の3つと異なり、ここには「あなたは」という呼びかけがありません。それは、聖日礼拝が個人的なものではなく共同体として献げられるものと意識されているということでしょう。
主任牧師 荻野 泰弘
2022年10月23日 聖日礼拝 式次第
第1礼拝 9時 荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 髙橋(美)姉
招 詞 ハバクク書2章20節
会衆賛美 聖歌394(1~3節)
会衆賛美 主はぶどうの木(1回)
主の祈り
交 読 詩篇119篇17~24節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 出エジプト記 19章1~6節、20章1~17節
説 教 共同体に与えられた律法③
荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌134(1~3節)
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報 告
後 奏 感謝祈祷