2022年10月30日  巻頭言

「主よ。ヨハネが弟子たちに教えたように、私たちにも祈りを教えてください。」

ルカの福音書  11章1節

 【注】本日の巻頭言は、渡辺俊彦先生の著書からの引用です。

 教会は「とりなしの共同体」である。主日礼拝で執り行われる「とりなしの祈り」は「祭司的機能」を持っている。
 パウロは、「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい」(ローマ12章15節)、「そこで、まず初めにこのことを勧めます。すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい」(Ⅰテモテ2章1節)と勧めている。  共同体は祭司的機能を保持している。この祈りによって教会の公同性は維持される。
 H.ティリケは公同的祈りについて「世界を包む祈り」と表現している。教会は、内と外に向かう両輪の祈りが大切である。内なる祈りとは教会員のために祈ることである。外なる祈りとは、他の教会とその人々のために祈ることである。この内と外の緊張関係が公同的祈りを可能にする。
祈祷書について簡単に説明する。
 祈祷書は、共同体の祈りの言葉としての位置づけである。自由祈祷は、個々の人の言葉による。しかし、祈祷書は共同体の祈りの言葉である。祈祷書の洗練された祈りの言葉も大切にし、継承したいものである。

(引用元)「神学生活入門」渡辺俊彦 イーグレープ 2005年

上馬キリスト教会 牧師 渡辺 俊彦

2022年10月30日  聖日礼拝 式次第

第1礼拝 9時  穂谷牧師  荻野し兄
第2礼拝 11時  武山 兄  髙橋(美)姉

招  詞 ハバクク書2章20節
会衆賛美 聖歌498(1、2節)
会衆賛美 鹿のように(1回)
主の祈り
交  読 詩篇42篇1~5節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ルカの福音書 11章1~4節
説  教 祈ることを教えてください
           渡辺俊彦 牧師
会衆賛美 聖歌230(1~3節)
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報  告
後  奏 感謝祈祷