2022年11月13日  巻頭言

「あなたはイスラエルの子らに告げよ。あなたがたは、必ずわたしの安息を守らなければならない。これは、代々にわたり、わたしとあなたがたとの間のしるしである。わたしが主であり、あなたがたを聖別する者であることを、あなたがたが知るためである。」 

出エジプト記 31章13節

 出エジプト記31章で幕屋の建設に関する教えが一区切りとなります。最後に語られたのは安息日についてでした。十戒に記されている安息日の教えが改めて述べられていることに、神が安息日を重視していることが分かります。13~16節でも「安息日を守る」と5回も繰り返されています。
 安息日についての教えでまず心に留めたい言葉は「聖なる」(14、15)です。旧約聖書における「聖」という言葉の意味の一つは「神のものとする」「神のために取り分ける」「世から分離する」ということです。「わたしが主であり、あなたがたを聖別する者である」(13)とは、神の民が神のものとされることを意味します。彼らが他の民族とは区別され、神の民であると見なされるのは安息日を守ることによります。ですから救われた者も自分の時間を神のために取り分けて献げることが求められます。
 次に覚えたいことは、安息日を守ることは、神の民が霊的ないのちを保つために必要ということです。旧約時代には安息日を無視する人は殺され、神の民から断たれました(14)。新約の恵みに生きる私たちに適応すれば、安息日を軽んじる人は霊的ないのちを失うということでしょう。いのちは育まなければ保たれません。肉体のいのちも食べて、動いて、休むことの繰り返しで保たれます。神様からいただいた永遠のいのちを保つには安息日を覚えて主を礼拝することが欠かせません。また、一週間のうち一日は仕事などから離れることは心身の健康にも必要です。そのような見地からも神は私たちに安息日を与えました。イエス様は仰いました。「安息日は人のために設けられたのです」と(マルコ2章27節)。
 そして、安息日は、神への信頼を新たにするときでもあります。神は安息日の根拠を天地創造に置きました(17)。荒野を旅するイスラエル人にとって天地を造り治めておられる主を覚えることは大きな励ましです。私たちも聖日礼拝を献げることを通して罪から救い、日々支えてくださる主を確認し、新たな日々へ踏み出します。

主任牧師 荻野 泰弘

2022年11月13日  聖日礼拝 式次第

第1礼拝 9時  穂谷牧師  荻野し兄
第2礼拝 11時  荻野牧師  髙橋(美)姉

招  詞 イザヤ書60章2節
会衆賛美 聖歌501(1、2節)
会衆賛美 神の国と神の義を(1回)
主の祈り
交  読 詩篇100篇1~5節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 出エジプト記 31章12~18節
説  教 幕屋の建設②
           荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌629(1、2節)
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報  告
後  奏 感謝祈祷