2023年3月19日  巻頭言

レアは自分が子を産まなくなったのを見て、彼女の女奴隷ジルパをヤコブに妻として与えた。

創世記 30章9節

 私は東京都大田区東六郷で生まれました。近くに六郷土手があり、多摩川が流れています。小さい頃、よく親から「おまえは 六郷橋の下で捨てられていたのを助けたんだよ!」と冗談で言われたことがあります。
 あとになって気付いたのですが、小中学校の同級生たちも、それぞれの親から私と同じ内容のことを言われていたらしく、 みんなで大笑いしたことがありました。
 神に選ばれた12部族の発祥は、私たちが想像するよりも登場人物たちの色々な確執があり、その特殊な家庭環境の中で子供たちが誕生したことを伝えています。
 姉レアは最初続けて4人の子供を産みますが、その後しばらく妊娠しなくなります。彼女は自分の召使いジルパを夫ヤコブに 側女として与えました。そして側女ジルパは男の子を2人出産しました。レアは彼女が産んでくれた子供にガド(幸運)とアシェル(幸せなこと)と名付けました。でも本当に彼女は幸せだったのでしょうか・・?
 19世紀ドイツの哲学者・作家であった ショーペンハウアー(1788~1860)は以下の言葉を残しています。
『富は海の水に似ている。飲めば飲むほど、のどが渇く』
 姉レアは妹ラケルよりも沢山子供が与えられていることで得意となったかも知れませが、少しでも自分が優位だと自慢したくなる気持ち、それはキリのない幸せです。
 また、自分に神様を味方につけたいという思いが信仰者の心の中に少なからず存在すると思います。しかし、本当に大切なことは神様に現状をゆだねることです。
 私たちは神様の作品であって、神様の考えたご計画の中に生きています。今うまくいっているとかいないとか、そんなことは関係ありません。この状況も神様が与えてくださったと受け取るとき、神様が最善を成してくださるのです。

 担任牧師 穂谷 弘二

2023年3月19日  聖日礼拝 式次第

第1礼拝 9時  荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 武山兄  美名子姉

招  詞 エレミヤ書33篇1,2節
会衆賛美 聖歌196
会衆賛美 神の国と神の義を(2回)
主の祈り
交  読 詩篇73篇21~28節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 創世記30章9~13節
説  教 姉レアの対抗
           穂谷弘二牧師
会衆賛美 聖歌516
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報 告
後 奏 感謝祈祷