2023年3月26日 巻頭言
そこで弟子たちは近寄ってイエスを起こし、「先生、先生、私たちは死んでしまいます」と言った。イエスは起き上がり、風と荒波を𠮟りつけた。すると静まり、凪になった。
ルカの福音書 8章24節
今日は2022年度の最後の礼拝です。新年度を迎えようとしているこの季節、私たちは期待と同時に様々な不安を覚えることでしょう。特に蒲田教会にとって次年度は人事の異動など大きな変化に伴い、これからに不安を覚えることかと思います。
弟子たちはイエス様の「湖の向こう岸へ渡ろう」という言葉に応え、舟を出しました。しかし突風が吹き、舟が沈んでしまいそうになります。漁師であった弟子たちが「死んでしまいます」と不安になるほどですから相当危ない状況だったことが分かります。しかも弟子たちに声をかけたイエス様本人は眠っています。イエス様の言葉に応えて危ない状況にいるのに、イエス様は眠っている。自分達は見放されているのではないかと弟子たちは思ったかもしれません。
私たちもイエス様の言葉に応えたにもかかわらず、まるでイエス様が眠っているかのように見放されていると思うことがあるのではないでしょうか?まさに今の教会の現状はこの弟子たちの姿に重ねることができるかもしれません。
しかしそのような難しい状況の時に弟子たちはイエス様に「先生、先生」と叫びました。一見するとこの弟子たちの姿は不信仰に見えるかもしれません。イエス様の弟子という一番近くでイエス様の御業を見ているにもかかわらず、目の前の状況に慌てふためく姿はイエス様が問うたように「信仰はどこに行ったのか」と思うでしょう。
しかし弟子たちは困難な状況にある時、自分の限界を認めイエス様に拠り頼みました。このイエス様に叫び拠り頼む姿勢こそ信仰者の姿なのではないでしょうか。私たちが目の前の困難な状況に対して、自分の限界を認めつつイエス様に御頼りする時にイエス様は解決を与えて下さるのです。
弟子たちとイエス様が乗っている舟は教会と重ねることができます。イエス様が舟から降りずに弟子たちを助けたように、教会にも共にいてくださり最後まで責任を持ってくださいます。私たちはイエス様に信頼し、信仰を新たにしつつイエス様との船旅を共に全うしましょう。
修養生 林 眞光
2023年3月26日 聖日礼拝 式次第
第1礼拝 9時 荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 金川兄 美名子姉
招 詞 エレミヤ書33篇1,2節
会衆賛美 聖歌494
会衆賛美 鹿のように(2回)
主の祈り
交 読 詩篇28篇1~9節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ルカの福音書 8章22~25節
説 教 イエス様との船旅
林眞光修養生
会衆賛美 聖歌508
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報 告
後 奏 感謝祈祷