2023年8月13日  巻頭言

また、あなたがたがどのように偶像から神に立ち返って、生けるまことの神に仕えるようになり、御子が天から来られるのを待ち望むようになったかを、知らせているのです。この御子こそ、神が死者の中からよみがえらせた方、やがて来る御怒りから私たちを救い出してくださるイエスです。

テサロニケ人への手紙第一 1章9,10節

 テサロニケ教会はパウロが第2回伝道旅行の時に伝道したことで設立されました。聖霊の導きを得てマケドニアに渡ったパウロでしたが、行く先々で迫害に遭いました。しかし苦難の中でも救われる人々が起こされ、次々に教会が建てあげられました。その中でもテサロニケ教会はパウロをして周辺地域の教会の「模範」(一7)と言わしめるほどに成長していました。
 テサロニケ教会のどんなところがそのような評価を生んだのでしょうか?
 注目したいのは、テサロニケ教会が主の再臨を待ち望んでいたということです。
 聖書は天に帰られたキリストが再び世に来られると再臨について示しています。再臨はキリスト者にとって大切な教えであり主の約束です。神の救いの計画とは、私たちが救われて罪赦され、再臨の主と共に永遠の神の国に住まうところにまで及びます。再臨を待ち望むことが欠落すると、この世の祝福だけに焦点が集中し、御利益的になりかねません。再臨に対する理解が健全であるなら、その人は苦難にも堅く立ち続けることができます。再臨はキリスト者の究極的な慰めと希望です。テサロニケ教会はパウロが去ったあとも迫害に晒されました。それに負けずに立ち続けたのは、再臨への確かな望みを握ったからです。
 一方で、再臨については落ち着いた理解が必要です。テサロニケ教会の一部の人々は、主の再臨が今にも起こると自分勝手に理解して、日常生活を疎かにするなど浮世離れした生活に陥りました。現代も、再臨について強い興味を示す人々が終末について煽るような言動をすることがあります。再臨についての極端で行きすぎた理解は過去にもカルトや異端を生み出してきました。パウロはそのような誤りに陥らないようにと諭し、日常に根ざした信仰生活を送るようにと兄弟姉妹に勧めています。

 主任牧師 荻野 泰弘

2023年8月13日 聖日礼拝 式次第

第1礼拝 9時  荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 武山兄  髙橋美姉

招  詞 ゼカリヤ書2章13節
会衆賛美 聖歌392
会衆賛美 大いなる方に(週報4面)
主の祈り
交  読 詩篇121篇1~8節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 テサロニケ人の手紙第一 1章1~10節
説  教 主の再臨を待ち望む教会
荻野泰弘 牧師
聖 餐 式(第2礼拝)
会衆賛美 聖歌672(1,3,4)
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
  後奏 感謝祈祷

  ※第1礼拝は、礼拝後に聖餐式