2023年8月27日  巻頭言

主のおしえを喜びとし
昼も夜も そのおしえを口ずさむ人」
 

詩 篇  1篇 2節

 先回は詩篇一篇一節「幸いなことよ」は、
一、神との純粋(聖潔)な関係にあること。
二、その関係を阻害するのは罪であること。
三、その代表例にダビデの二重の罪を見た。
四、新約に使徒パウロと「無学な凡人」である小生の拙い証しを加えさせて頂いた。
 今朝は二節の冒頭のみことばに進んで、

一、何を喜ぶか。主のおしえである。一節の信仰経験者が二節に進むのは必然である。
 他訳は「喜び」は「愛し」とある。文語訳では二節が「かかる人は」で始まる。贖われた者の喜びは、苦しみや悲しみ、辛さの中にも神への思慕がつのり、神の「おしえ」を愛し真っ直ぐに神に向かわせる。
 A、「おしえ」の意味は、神ご自身の『ご意志」が言葉で現されたもの。「かかる人」に加えられたダビデは「主のみおしえは完全でたましいを生き返らせ、主の戒めは真っ直ぐで人の心を喜ばせ…純金よりも慕わしく、蜜蜂の巣の滴りよりも甘い」と。
 B、新約の生きたみことば・真理の実体は、「生ける神の御子キリスト」。使徒ヨハネは「初めにことばがあった。…ことばは神であった。…ことばは人となって、私たちのあいだに住まわれた」と一章に記した。
神はその御こころとご意志を、「ことば」である御子キリストのご生涯をもって現わされた。キリストの十字架の贖いの恵みを経験した人は、神との交わりを慕い求める。その人は主のおしえを愛し喜ぶ人である。

二、如何にして喜びを得るか。「主のおしえを口ずさむ』然も昼も夜も」である。
 A、二節の他訳「どうしたらもっと神に近づけるか思い巡らす」とある。詩七三28「神の近くにいる…」。この「近く」は接着剤の意味。即ち神との合一の希求である。
 B、神との交わりである二節は神との交流の手段である。『みことばが人格化される』。みことばは聖霊の働きで人格化される。
 C、そのために必要とするのが二節の営みである。「口ずさむ」の語源は「熟考する」であり、霊的思考力の習慣的訓練を要する。『神による人生は、どんなに多くの涙の谷を通過しても、必ず神を「たたえるうた」を口にする日を迎える』ことを信じて。

 田中 英 師

2023年8月27日 聖日礼拝式次第

第1礼拝 9時 荻野牧師 
第2礼拝 11時 荻野と兄 

招  詞 ゼカリヤ書2章13節
会衆賛美 聖歌651
 会衆賛美 神の国と神の義を(2回)
(歌詞は週報4面に掲載)
主の祈り
交  読 詩篇19篇7~14節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 詩篇1篇1~6節
説  教 主のおしえを喜び
            田中 英 師
会衆賛美 聖歌518
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
  報告
  後奏 感謝祈祷