2023年11月26日  巻頭言

「…時が来ると実を結び、その葉は枯れず、そのなすことはすべて栄える。」

詩篇 1篇1~3節

 詩篇一篇を取り上げてきました。一節~三節の「流れのほとりに植えられた木」まで三回に分けて学びました。
 次聖日からアドベントです。残り三回分あるのですが、一つにまとめて総括し締めくりたいと思います。
 第一回は、「幸いなこと(人)よ」は、他訳では『清らかで汚れのない人』であり、主のもとにたましいが戻ってきた人、生き返らされた人こそ『幸いな人』。たましいが純潔にされた人なのです。
 第二回は、一節の明確な霊的経験を通った人のたましいは、二節の「主のおしえを喜びとし、昼も夜も、そのおしえを口ずさむ(熟考・霊想)する人」とされ、「喜び」は、七十人訳聖書では『欲する、意欲、願望、好む、愛する』など、「喜び」は希求を表現する言葉が特色です。
 第三回は、「主のおしえを喜ぶ」人の信仰の成長のために「流れのほとりに植えられた木」を学びました。
 今日は、詩篇一篇の学びの最後として三節と大切な部分のまとめとします。
 1、「時が来ると実を結び」という時は『季節、時期、時刻』を意味します。
果物が実を結ぶには時を要します。心霊的には成長から成熟への過程を表します。
 2、「その葉は枯れず」これは神のいのちに生かされている信仰者の象徴です。
 別訳に「その葉は光沢を失わない」とありました。私たちに生き生きとした生命力とその新鮮さや勢いと輝きが伝わります。
 3、「そのなすことはすべて栄える」それは祝福です。しかし、人は自分の能力で栄えるのではなく、神が栄えさせてくださるのです。一篇とよく似通った詩篇が九二篇 十二~十五節です。「正しい者」こそ祝福を受けることが主題です。
 十二節以降の「正しい者」については、「なつめ椰子の木」「レバノンの杉」のいずれも「正しい者」は試練の中で神の力によって力強い成長を見ます。
 その人は「主の家に植えられ」主との交わりによる成長した者とされ、「年老いてもなお実を実らせる」者とされ、神の真実を証しする者とされるのです。そのための条件が一篇一、二節です。明確な新生と潔めの経験。みことばの霊想です。

 田中 英 師

2023年11月26日 聖日礼拝式次第

第1礼拝 9時 荻野牧師 髙橋美姉
第2礼拝 11時 武山 兄 髙橋美姉
 
前  奏
招  詞 イザヤ書60章2節
会衆賛美 201
会衆賛美 鹿のように(2回 歌詞4面)
主の祈り
交  読 詩篇92篇1~9節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 詩篇 1篇1~6節
説 教 たましいがもどってきました
              田中 英 師
会衆賛美 聖歌639
献  金 
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
  感謝祈祷  奏楽