2023年12月3日  巻頭言

キリストは、神の御姿であられるのに、神としてのあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。人としての姿をもって現れ、自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。

ピリピ人への手紙 2章6~8節

 アドベントを迎えてクリスマスを共に喜べることを感謝します。クリスマスにはプレゼントを贈り合ったり、誰かと集まって共に時を過ごすという方は少なくないでしょう。誰かを思いやり、優しい心配りを見せることが多い季節であるように思います。年の瀬を迎えて公私に忙しく慌ただしい時期です。そんなときに、誰かのささやかな優しさに触れると、ホッとして慰められます。
 優しさや思いやりとは、誰かのために自分の持っているものや権利を〝譲ること〟と表現できるように思います。それはイエス・キリストに見られることです。
 イエス様は真の神であるにも関わらず「神としてのあり方を捨て」(8)て、人間の世界に降られました。罪人を救うために、ご自身の持っている「神として」の権利も豊かさも手放されました。それは、私たちに譲ってくださったということです。「神はキリストにあって、天上にあるすべての霊的祝福をもって私たちを祝福してくださいました」(エペソ一3)とある通り、私たちはイエス様を信じる信仰によって神の豊かな祝福にあずかるものとされました。
 イエス様が生まれたあの日、イエス様が身を寄せたベツレヘムの洞窟(家畜小屋)の上には家があったそうです。家の人たちは、自分たちの足下に救い主が生まれたことに気づきません。パンを裂き、家族や親戚と食事をしたことでしょう。それはさながら、イエス様が彼らに場所を空けて譲ってくださったかのようです。
 主は今も私たちにいのちを授け、日々の行く道を示します。次は私たちが誰かのために譲ることで優しさを示せたらうれしいですね。

 主任牧師 荻野 泰弘

2023年12月3日 聖日礼拝式次第

アドベント第1聖日

第1礼拝 9時 荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 吉田潔兄 髙橋美姉

前  奏
招  詞 詩篇24篇7節
会衆賛美 70
会衆賛美 Christmas is a time to love (歌詞4面)
主の祈り
交  読 詩篇24篇7~10節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ピリピ人への手紙 2章1~11節
説  教 天から降ったキリスト 荻野泰弘牧師
聖  餐(第2礼拝)
会衆賛美 聖歌84
献  金 
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
  感謝祈祷  奏楽

※第1礼拝は、聖餐式は礼拝後