2024年1月21日 巻頭言
しかし主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである」と言われました。ですから私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。
コリント人への手紙第二 12章9節
「弱くて当たり前だと誰もが思えたらいい」先日観た映画の登場人物が語った言葉で、印象に残っている言葉です。
私たちは弱さと聞くと否定的なイメージを持ちます。病や困難な状況、自分の至らなさなど一人ひとり、それぞれの立場で異なる弱さがあります。自分の弱さに悩み、弱さを抱える自分を受け入れられなくなるような時もあるかもしれません。
パウロも自分の弱さについて悩んでいました。パウロは病気を患っており、そのことをこの箇所では肉体のとげと表現していると言われています。パウロはそのとげが取り去られるように3度主に願ったと語ります。3度という言葉には、「絶え間なく、繰り返し」という意味が込められています。それほどまでに自分の弱さに苦しんでいた、そしてそれさえなければもっと自分の働きを広げることができるのに、と葛藤していたのかもしれません。
しかし神様はパウロに対して「わたしの恵みはあなたに十分である」と語りました。私たちが強くても、弱くても神様の恵みは変わらずに注がれているのです。
弱さに向き合うのは簡単なことではありません。しかし「わたしの力は弱さのうちに完全に現れる」と語りかけてくださっている神様がいることを覚える時に、自分の弱さを認めることができる。そしてその弱さに働く神様に信頼をしていくことができるようになっていくのです。
パウロは自分に肉体のとげが与えられたのは、自分が高慢にならないためだと理解しました。私たちは弱さがあるからこそ、神様に信頼することができます。自分の弱さを受け入れ、神様に信頼し委ねていく。この姿勢こそ信仰者の謙遜な姿なのです。
私たちは「弱くて当たり前」です。自分では受け入れられないと思う弱さがあると思っていても、神様は変わらずに私たちを愛し恵みを注いでくださいます。そのような神様がいて下さることを心に留め、私たちは自分の弱さを安心して受け入れ神様に信頼する者でありたいと思います。
修養生 林 眞光
2024年1月21日 聖日礼拝式次第(プレイズサンデー)
第1礼拝 9時 山口兄 荻野し兄
第2礼拝 11時 中西け兄 髙橋美姉
前 奏
招 詞 ハバクク書2章20節
会衆賛美 聖歌501
会衆賛美 イエスの血潮で
主の祈り(口語訳・4面掲載)
交 読 詩篇55篇16~23節
礼拝祈祷
使徒信条(口語訳・4面掲載)
会衆賛美 大いなる方に
聖書朗読 コリント人への手紙第二 12章 1~10節
説 教 弱さとどう向き合うか
林眞光修養生
会衆賛美 聖歌508
献 金
頌 栄 聖歌376
祝福の祈り
報告
感謝祈祷 奏楽