2024年2月25日  巻頭言

「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」

ペテロの手紙第一 5章1~11節

 今朝は冒頭のみことばを中心に『神のお気づかい』と題してお伝えします。   
 「思い煩い」は、私たちの信仰生活で身近で、心を煩わされる問題の一つです。 
 そんな私たちに「神があなたがたのことを心配してくださるから」とあります。ペテロは、最後に「思い煩いをゆだねる」ことを告げました。それは次の二ケ節に、私たちの思い煩いに付け込み、不信仰に引きずり込もうと虎視眈々と狙う巧妙な神に敵対する悪魔の執拗な介入にあります。「思い煩い・ゆだねる・心配」の三つのみことばに目が留まります。   
 思い煩いは、不安、心配、悩む、苦悩、懸念、心の重荷、病気等を意味し、これは第一に、イエスがマタイ六章で「思い煩らうな」と七回言及されており、それから守られる方法は六・三三節「まず神の国と義とを求めなさい」にあると言われました。
 第二に、パウロがピリピ四・五~七「主は近いのです。」原文に近い訳に「あなたの主が近くにおられる」主の間近な臨在を覚えて祈るとき、心は平安に変わるのです。 
 第三に、冒頭のペテロを通して語られたみことばです。彼の勧めは、単刀直入で、彼自身の体験的な勧告に思えてなりません。「神が…心配してくださる。」別訳は「考えてくださる」です。神の深い配慮を思わされます。マタイ十六章で、イエスの多くの奇跡を見て、他のユダヤ人同様にユダヤ民族を隷属の世界から救うメシヤがくると待ち望んでいた一人でしたので、その意味で「あなたはキリストです」と言ったのです。
 しかし、イエスは、ご自分が十字架にかけられ殺されるが甦るとの言葉に弟子たちは戸惑い、ペテロはイエスをいさめたために叱責を受けたのです。でも、イエスはペテロのために祈り慰め、励まされたのです。そんな彼は、イエスが捕縛された時、イエスを見捨てて逃げたのです。その後にイエスのことを三度否んで、イエスは彼を見つめられたとあります。激しく泣き、彼はその時、不甲斐ない自分に死んだのです。
 イエスの甦りを知った彼は、真の意味で十字架の死と復活の主に出会い、後に聖霊によって自分の罪のために血潮を流し、今そこに居ます生けるキリストから愛のお気遣いを受けた実体験者、キリストの苦難の証人とされ、御子キリストにすべてをゆだねる術を学んだ人の勧めです。

田中 英 師

2024年2月25日 聖日礼拝式次第

第1礼拝 9時  荻野牧師  荻野し兄
第2礼拝 11時 菊地 兄  髙橋美姉

前  奏
招  詞 詩篇100篇1~3節
会衆賛美 聖歌28
会衆賛美 御手の中で
主の祈り
交  読 詩篇23篇1~6節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ペテロの手紙第一 5章1~11節
説  教 神のお気づかい
             田中 英 師
会衆賛美 聖歌488
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
  感謝祈祷  奏楽