「キリストの愛が私たちを捕えて（駆り立てて）いるからです。」

コリント人への手紙第二　５章１１～２１節

　今朝は冒頭のみことばを中心に『キリストの愛』が題です。愛に迫られて生きる事は「キリストの愛が私たちを捕えて（駆り立てて）いるからです」。みことばこそクリスチヤンのいのちです。キリストに出会ってパウロが知ったキリスト経験のエッセンス（本質）は「キリストの愛・十字架の愛」でした。　彼は「十字架につけられたキリストのほかは、何も知るまいと決心していた」と言います。この手紙は、教会の中にいたパウロが説く福音を拒み、彼が使徒であることを否定する人たちに、自分が使徒であることを弁明するためにパウロが書き送ったものです。　　　　　
　第一に、パウロの経験的事実です。彼は十字架につけられたキリストの愛の事実を経験的に知ったのです。「キリストの愛が捕えている」と言った時の表現し難い感覚、このようにしか表現できないほどキリストの愛に圧倒され駆り立てられたのです。これは聖霊よって注がれた神の愛ゆえでした。そして、熱情をこめて「十字架につけられたイエス・キリストを宣べ伝える」に至ったのです。
　第二に、それは歴史的事実で信頼に値します。ルカや多くの目撃者、ペテロと十二弟子たち、更に、使徒パウロの証言等です。
　第三に、私たち個々の経験的事実です。
まず、聖書の言う正しい罪の理解と罪への勝利を知ることが、「キリストの愛」に迫られて生きるようになるために必要です。
「神は、罪を知らない方を、私たちのために罪とされました。」これは、十字架は罪を示しています。ロマ三23「すべての人は罪を犯して、神の栄光をうけることができず…」。
故に「神は、罪のないキリストに私たちの罪を負わせて、それと引き換えに、私たちに恵みを注いでくださった」のです（リビングバイブル）。
　愛の神は私たち罪人を贖おうとされました。罪の解決、人間の一切の解決は十字架にあります。十字架の理解こそ「キリストの愛」に迫られる経験と勝利の鍵があるのです。15、21節には「ために」が５回述べられています。この「ために」は「身代わり」と同じ意味です。「罪のない方が、私たちの身代わりに罪そのものとなって、私たちが当然受けるべき罰を受けて」くださったのです。　そのための苦悶はゲッセマネと十字架での祈りに見ます。「私たちがこの方にあって神の義となるため」とは、「人の心が慕い求める深く満ち足りた神との一体感を育もうとされる」愛の拘束ゆえなのです。

田中 英 師

2024年3月17日　聖日礼拝式次第

第１礼拝 9時　荻野牧師　　荻野し兄
第２礼拝 11時　武山　兄　　榊原　姉

前　　奏
招　　詞　詩篇４６篇10節
会衆賛美　インマヌエル讃美歌５６８
　　　　　「イエスよ　この身を」
歌詞４面（曲は聖歌３９６）
会衆賛美　神の国と神の義を
２回くり返し（歌詞４面）
主の祈り
交　　読　イザヤ書53章１～６節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読　コリント人への手紙第二　５章11～21節
説　　教　キリストの愛
田中 英 師
会衆賛美　聖歌１１１
献　　金
頌　　栄　聖歌３７６
祝　　祷
報告
　　感謝祈祷　　奏楽