2024年7月21日  巻頭言

しかし、わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます。

ヨハネの福音書 4章14節

 人はだれでも幸せを願います。しかし、現実は思う通りにはいかず、むしろ傷つき、痛みを負うような道をたどることが多いのではないでしょうか。
 イエス様はサマリア地方で一人の女性に出会いました。彼女の人生は波乱に満ちていました。彼女は結婚と離婚を5回も繰り返しました。死別もあったかもしれませんが、恐らくは夫婦関係をうまく築けなかったのでしょう。結婚生活はこりごりだと思ったかもしれません。けれども、当時は女性の社会的な地位は低く、生活のためにも一人で暮らすことは難しかったでしょう。誰かと一緒にいたいとの願いは捨てがたかったのかもしれません。
 でも、苦労の中で彼女が抱いていた思いは「人への恐れ」でした。人の目、評判を恐れていたのです。
 彼女は日中の日の高い時間に井戸に水を汲みに来ました。普通、人々は朝晩の涼しい時間に水汲みをします。それは重労働で暑い時間にすることではありません。日の高い時間に水を汲みにきたのは、人の目を避けたからです。彼女は、自分がどのように見られているか、人を恐れて生活していたのです。とても生きづらく苦しい日々だったでしょう。
 そのような時にイエス様と出会いました。彼女はイエス様と会話をする中で、少しずつイエス様に対する理解を深めていきます。最初は風変わりな人と思ったでしょう。しかし、イエス様が深い洞察力を持っておられることを認めて、神のことばを語る特別な預言者と思いました(19)。しかし最後には、イエス様こそが待ち望んでいたキリスト・救い主であると受け止めました(25,26)。聖書はその様子を詳細に記しませんが、それは、書くまでもないということでしょう。
 彼女がイエス様を真の神・救い主と「畏れ」たとき、人への恐れは消えて、人々と交わり、神を証しする生活へと押し出されました。イエス様を「畏れる」ところに、この世の様々な恐れから解放されて神の平安に守られる人生が開かれるのです。

主任牧師 荻野 泰弘

2024年7月21日  聖日礼拝式次第

プレイズサンデー
第1礼拝 9時 荻野牧師  荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師  髙橋美姉

前  奏
招  詞 イザヤ書60章2節
会衆賛美 聖歌394 ひとりの御子を
主の祈り (口語訳/週報4面)
交  読 詩篇25篇8~15節
礼拝祈祷
使徒信条 (口語訳/週報4面)
会衆賛美 命の水
会衆賛美 神の国と神の義を
聖書朗読 ヨハネの福音書 4章5~26節
説  教 恐れと畏れ
              荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌436 きたれたれも
献  金
頌  栄 聖歌376 父御子御霊の
祝  祷
報告
  感謝祈祷  奏楽