2024年8月18日 巻頭言
イエスは彼らに言われた。「どうして怖がるのですか。まだ信仰がないのですか。」彼らは非常に恐れて、互いに言った。「風や湖までが言うことを聞くとは、いったいこの方はどなたなのだろうか。」
マルコの福音書 4章40,41節
8月は記念の日がたくさんあります。その中で異色の記念日をご存じですか?
8月13日は「怪談の日」だそうです。
私が子どもの頃はテレビでもこの季節には「怪談」「幽霊」「心霊現象」を扱うバラエティ番組が多かったように記憶しています。私は苦手で観ませんでしたが…。
どうして夏は怪談話なのでしょう?恐怖にゾッとして暑さを忘れるためでしょうか。
民俗学者の折口信夫氏によれば、その由来はお盆にあるそうです。江戸時代、夏には歌舞伎で幽霊が出る演目が上演されたそうで、それは古来農村で演じられた盆狂言の伝統を引き継いでいるとのこと。盆狂言とは、お盆に帰ってくると言われる魂への鎮魂の芸能でした。日本社会にとって夏とは、死者の霊に心を向ける季節です。
現代社会は科学万能主義で目に見えないものは信じないというのが表向きです。しかしその一方で、「占い」を意識しパワースポットなどに出かる人は少なくありません。人は心の奥深くでは、目に見えない存在を意識するということの現れでしょう。
聖書には悪霊の働きが記されています。それは決して昔話やおとぎ話ではありません。シオン教会はいたずらに霊の働きを扱いません。これは注意深く理解しなければ間違った方向に向かうからです。だからといって、霊の働きを否定するのではありません。
マルコ5章には悪霊レギオンに憑かれた男性が登場します。彼は悪霊に苦しめられ、傷つけられ、人々との関わりから切り離されて生きづらく苦しい生活にありました。悪霊の目的は人の人生を破壊することです。
聖書は、聖霊以外の霊の働きは悪霊だと言います。ですから、占いやパワースポット、開運を謳うものには手を出してはいけません。それらは、表向きは幸福をもたらすように宣伝します。しかし聖書は告げます。サタンは御使いの顔をして近づくのです。
イエス様はすべてを治める主です。目に見えない悪霊も、目に見える自然界も、人間を翻弄するものを制する御方で、信じる者に平安を与えてくださいます。(四39、五15)
主任牧師 荻野 泰弘
2024年8月18日 聖日礼拝式次第
プレイズサンデー
第1礼拝 9時 荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 髙橋美姉
前 奏
招 詞 マタイの福音書 11章28節
会衆賛美 聖歌25 御神の愛をば
主の祈り 口語訳(週報4面)
交 読 詩篇37篇1~9節
礼拝祈祷
使徒信条 口語訳(週報4面)
会衆賛美 いのちの水
会衆賛美 神の国と神の義を
聖書朗読 マルコの福音書 4章35~5章20節
説 教 悪霊に支配された男
荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌488 神のたもう安けさ
献 金
頌 栄 聖歌376 父御子御霊の
祝 祷
報告
感謝祈祷 奏楽