2024年10月13日  巻頭言

「私たちの神よ。彼らをさばいてくださらないのですか。攻めて来るこの大軍に当たる力は、私たちにはありません。私たちとしては、どうすればよいのか分かりません。ただ、あなたに目を注ぐのみです。」

歴代誌 第二 20章12節

 私たちは時に目の前の状況に対してどのように立ち向かっていけばよいのか分からなくなる事があります。
 今日の箇所で登場するユダ王国の王であったヨシャファテも、困難な状況に陥り目の前の状況にどう対処していくか悩んだ人物です。20章を読むとモアブ人とアンモン人の連合軍が攻めてくるという、ヨシャファテにとっても国にとっても危機的な状況にあったことが分かります。そのような危機的状況の中、ヨシャファテは神を求め、断食を呼びかけ、ユダ王国の人々と共に神の助けを求めました。このような姿勢を取ることができたのは、ヨシャファテが自分自身の置かれている状況を正しく認識することができていたからでしょう。彼はユダ王国にはモアブ人とアンモン人の大軍に立ち向かう力は持っていないと認識し、恐れを抱きました。目の前の状況から目をそらし盲目的になるのではなく、正しく置かれている状況を認識していたのです。そのうえで自分自身の限界を認め、どうしたらよいのか分からないと正直に自分自身の思いを告白し、神様に目を注ぎますと信仰告白をするのです。ここにクリスチャンの神様に委ねる謙遜な姿が現されています。
 私たちは困難な状況に陥ったときに、その状況に目がとらわれてしまいどうしたらよいか分からなくなる、あるいは自分でどうにかしなければいけないと焦ってしまいます。しかし私たちもヨシャファテのように目の前の状況を受け止め、自分の限界と正直な思いを認め、神様に委ねる姿勢を取っていきたいと思います。自分に限界があると認めることは決して恥ずかしいことではありません。むしろ自分に限界があると認める事が私たちを謙遜とさせ、神様へ信頼を置く第一歩となっていくのです。
 謙遜な姿勢を取ったヨシャファテに対して神様は「この戦いは神の戦いである。あなた方とともにおられる神の救いを見よ」と、励ましを与えてくださいました。神様は私たちの問題や課題をご自身の戦いであると担ってくださって、救いの手を差し伸べてくださるお方です。私たちはその神様に目を向け、信頼を置いて目の前の困難に立ち向かっていきましょう。

 伝道師 林 眞光

2024年10月13日  聖日礼拝式次第

第1礼拝 9時 荻野牧師  荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野と兄  榊原 姉

前  奏
招  詞 ヨハネの黙示録19章5節
会衆賛美 聖歌500 われは主にありて楽し
会衆賛美 鹿のように
主の祈り 
交  読 詩篇33篇16~22節
礼拝祈祷 
使徒信条 
聖書朗読 歴代誌第二 20章1~13節
説  教 何に目を向けるか
             林眞光伝道師
聖  餐(第2礼拝) 荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌525 わたしは高い山を
献  金
頌  栄 聖歌376 父御子御霊の
終  祷 林眞光伝道師
報告 
  感謝祈祷  奏楽

 ※第1礼拝は、礼拝後に聖餐式