2025年4月20日 巻頭言

 死者が生き返る。普通では考えられないことで、起こりえないことです。キリストの福音が宣べ伝えられるなかで、多くの人がこの知らせに戸惑い、疑ったことでしょう。
聖書が示す神は、秩序の神です。だからこそ、罪に沈んだ人を助け出し神との交わりに回復するために、特別な御業として復活の奇蹟を現しました。
 この出来事を2000年前の昔話とせず、私のためだったと受け取る人に、神の命、永遠の命が分け与えられると聖書は告げます。
 イエス様は弟子たちに「息を吹きかけ」ました(22)。それは創世記二7にある人の創造を想起させます。人は神の息吹を受けて生きる者となりました。今、私たちは、主を救い主と信じることで、霊的に回復されます。それはスーパーマンになることではありません。命の源である主と共に生きる人生に招き入れられるということです。主と共に生きる人生。それは神の平安を受ける人生です。
 「平安があなたがたにあるように」(19)と主は仰いました。
 「平安」とはヘブル語のシャロームです。旧約聖書でシャロームは「平安・平和・安全・健康・健全・繁栄」などを意味します。それは、これらの言葉でも表しきれない神の祝福のすべてです。
 「あなたがた」とは弟子たちですが、彼らは主を裏切り、その故に自らを責め、人の目を恐れ、自分を見失い、希望を失い、不安を抱えていました。傷ついた彼らに、主は神のシャロームの祝福を与えると招きました。
そのとき、主はご自身の手と脇腹の十字架の傷を彼らに示しました(20)。ご自身が人の罪を負い、罪の代償である死にも勝利したことを示し、彼らの負い目も不安も受け止めてくださっていることを伝えました。
 この福音を受け取った弟子たちは、主と共に生き、主の栄光を現わす人生へ進みました。
今、すでに主を信じた者もこの恵みを受けています(ピリピ一3)。まだ主を受け入れていない人もこの祝福に招かれています。
 「見ないで信じる人たちは幸いです」(29)と言われます。信仰で受け取りましょう。

主任牧師 荻野 泰弘

2025年4月20日 イースター礼拝式次第


4月20日 イースター礼拝
小礼拝  9時 荻野牧師     
聖日礼拝 11時 武山 兄 髙橋美姉

前  奏
招  詞 ゼカリヤ書2章13節
会衆賛美 聖歌127 墓の中に
主の祈り 
交  読 詩篇24篇1~10節
礼拝祈祷 
使徒信条 
会衆賛美 大いなる方に
特別賛美 キリストは生きておられる
御名を掲げて
聖書朗読 ヨハネの福音書 20章19~31節
説教 平安があなたがたにあるように
荻野泰弘牧師
洗  礼
会衆賛美 聖歌123 いざ人よ
献  金
頌  栄 聖歌376 父御子御霊の
祝  祷
報告
入会式
感謝祈祷  奏楽