2025年5月4日 巻頭言
イエスは彼に言われた。「『あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。』これが重要な第一の戒めです。『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい』という第二の戒めも、それと同じように重要です。この二つの戒めに律法と預言者の全体がかかっているのです。」
マタイの福音書 22章37~40節
新年度のスタートから1か月。5月に入りました。世の中はゴールデンウイークです。年度の区切りで慌ただしく日々を過ごした方にとっては、ゴールデンウイークでホッとひといきついているかもしれません。
この時期に祝日が集中して連休となるのは、4月から新年度が始まる日本社会にとっては大切なことかもしれません。
この時期、もう一つ話題となるのは、「五月病」。進学や就職、転居など新しい環境に代わる人が多い新年度。新しい環境への適応に苦労する人は少なくありません。或いは、そのような大きな変化はなくても、心機一転、さぁやるぞ、と意気込んだところが、それがストレスとなり心身のバランスを崩してしまうことがあります。
頑張ることが美徳の日本社会では、気をつけないと、やる気が出ない自分、体がだるくて動くのが億劫に感じられる自分、そんな自分がだらしなくてダメな人間のように思えることがあります。けれども、そこで無理をすると余計に落ち込んで泥沼にはまり、益々苦しくなります。
大切なのは〝自分をいたわること〟です。
イエス様も仰いました。「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい」。
私たちは〝隣人を愛する〟という点にばかり目がいきがちですが、見落としてはいけないのが〝自分自身のように〟という言葉です。イエス様が仰っているのは、〝本当に隣人・他者を愛して生かせるのは、自分自身を大切にできる人・自分をいたわる人だ〟というのです。
愛は学習するものだといわれます。人は自分が愛されなければ、人を愛することはできないのです。だからこそ、自分をいたわることを忘れてはいけません。
それは自分の限界や弱さを認めることでもあります。自分に限界があり弱いからこそ、人は休息や気分転換が必要です。
時に私たちは真面目さのゆえに、休息が必要であるのに無理をして自分を酷使します。けれども、私たちは一人ひとりが神に愛された存在です。主イエス様が命を十字架に献げるほどに私たちは愛されています。主に愛された自分自身をいたわりましょう。
主任牧師 荻野 泰弘
2025年5月4日 聖日礼拝式次第
小礼拝 9時 荻野牧師
聖日礼拝 11時 荻野牧師 榊原姉
前 奏
招 詞 ゼカリヤ書2章10節
会衆賛美 聖歌392 神はひとり子を
会衆賛美 神の国と神の義を
主の祈り
交 読 詩篇8篇1~9節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 マタイの福音書 22章36~40節
説 教 自分を愛する
荻野泰弘牧師
聖 餐 (小礼拝は礼拝後)
会衆賛美 聖歌104 なんという愛だろう
献 金
頌 栄 聖歌376 父御子御霊の
祝 祷
報告
感謝祈祷 奏楽