2020年6月7日 巻頭言

「立って、あの大きな町ニネベに行き、これに向かって叫べ。彼らの悪がわたしの前に上って来たからだ。」

ヨナ書 1章2節

 ヨナという名前は「真実の鳩」という意味です。しかし、彼はその名前とは程遠い者でした。神は、ヨナをニネベに送り、悔い改めと救いの道を説くことを命じられました。しかし、ヨナは、その命令を無視して船でタルシシュへ逃れようとしました。イスラエルにとってアッシリアは脅威の対象でしたし、ヘブル人にとって、異邦人は忌み嫌う存在でした。その国にイスラエルの預言者であるヨナが、神からのメッセージを携えて派遣されるのです。そこには、大きな苦悩があったでしょう。しかし、同時にその背後にある神の導きと、すべての人々に対する神の救済のご計画を知ることができます。
 ヨナは暴風にあった船からは投げ捨てられますが、神はヨナを魚に飲み込ませるという不思議な方法で、彼が神の前に出る経験をさせたのです。ヨナはこの経験を通して自分自身を知り、主を知り、悔い改めて神に従う決断をします。信仰者の生涯にとって一人神の前に立つことの大切さを教えられます。
 ヨナはこの出来事を通して、神の計画の道に戻され、ニネベに宣教に出かけます。そして、ニネベの人々はヨナの宣教により神を信じ救われたのです。皆さんにもこういう経験をしていただきたいのです。あなたのことばと証しを通して誰かが導かれるという経験です。あなたでなくては出来ない、地域、家族、職場や学校に遣わされているのです。神の愛はどんな場所にも届き、悔い改めへと導かれます。
 このように情け深く憐み深い神の愛は、私たちにとってどんなに恵み深いことでしょう。私たちはヨナ書から、生きて働き、罪びとの弱さすら越えて、ご自身のものとしてくださる神の深い愛と慈しみを知るのです。

主任牧師  石田敏則

6月7日 聖日礼拝 順序

前  奏
招  詞 ハバクク書 2章20節
「主は、その聖なる宮におられる。全地よ、主の御前に静まれ。」
アーメン
 
会衆賛美 聖歌29
会衆賛美 イエスの血潮で
主の祈り
交  読 詩篇108篇1~13節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ヨナ書 1章1~10節
説  教 従う祝福
           石田敏則牧師
会衆賛美 聖歌276
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
感謝祈祷  奏楽