2020年8月9日 巻頭言

アブラハムの子、ビデ「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。」

マタイの福音書 6章33節

 この章は聖書の中でも有名な山上の説教です。ここでイエスは、日常生活における宗教的な面と経済的な面を取り上げ、何が問題の本質であり、真実であるかを明らかにされています。
 第一に宗教生活について、施し、祈り、断食の三つの具体的な問題を取り上げています。この三つは当時のユダヤ人にとっては非常に重要視されていました。イエスは、「人はうわべを見るが主は心を見る」と言われます。信仰は何よりもまず、心の純粋さ、動機の純粋さ、が求められる事柄なのです。隠れたところで見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださるのです。
 第二は、経済的問題です。イエスは人間の生活にお金がどんなに大きな部分を占めているかをご存じでした。イエスは「自分のために、地上に宝を蓄えるのはやめなさい。」と言われました。宝とはその人の関心を表すものです。「神にも仕え、また富にも仕えること」はできません。自分の幸せは多くの富を得る事であり、富は将来を保証するものだと考え、お金に固執する生き方を止めることです。私たちは日々神の恵みによって生かされ、感謝する生活を送るようにと教えられています。
 第三のことは、心配からの解放です。ここでは「心配」ということばが七回も用いられています。心配は心が色々な方向に分かれて混乱することを意味しています。イエスは、神を信頼している者は、すべて神が配慮しその必要の一切を与えてくださると言うのです。野の花でさえ美しく装ってくださる御方が、私たちに良くしてくださらないわけはないのです。神に信頼して、一日一日を精一杯生きるのが信仰者の生き方です。

主任牧師  石田敏則

8月9日 聖日礼拝 順序

前  奏
招  詞 イザヤ書60章2節
「見よ、闇が地をおおっている。暗黒が諸国の民を。しかし、あなたの上には主が輝き、主の栄光があなたの上に現れる。」アーメン
 
会衆賛美 聖歌36
会衆賛美 神の国と神の義を  (2回くりかえし)
主の祈り
交  読 詩篇40篇1~10節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 マタイの福音書  6章25~34節
説  教 あなたの大切なものは
           石田敏則牧師
会衆賛美 聖歌639
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽