2020年8月30日 巻頭言
「この宮が廃墟となっているのに、あなたがただけが板張りの家に住む時だろうか。今、万軍の主はこう言われる。あなたがたの歩みをよく考えよ。」
ハガイ書 1章4・5節
イスラエルの民はバビロンによる捕囚の地より帰還し、希望に燃えて神殿再建に取りかかりました。しかし、サマリヤ人の妨害で基礎工事をしただけで工事は中断され、多くの時が経っていました。その間に人々は神殿建設の熱意を失い、次第に自分たちのことにかまけ、神殿再建の使命を忘れてしまったのです。そのような時、神はハガイを預言者として立てられたのです。ハガイは、干ばつや飢饉が起きたのは、神殿が荒れ果てているのに自分の家のことばかりを考えるからだ、と告げます。
ユダヤ人たちは、自分たちの家のことが忙しい、家のことが大変だから神殿にまで手が回らない、もっと余裕ができてから、ということになったのでしょう。「そんなこと出来ません」「私には出来ません」という言葉をよく耳にします。私たちは、自分に何が出来るか、自分は何をすれば良いのか、と考える前に、私にはできない、と答えることが多いのではないでしょうか。
私たちは、大切なものを後回しにするから何もかもうまくいかなくなってしまうのです。一番大切なものが欠けているからすべてが空回りしていることに気付くべきです。だからこそ、主は「あなたがたの歩みをよく考えよ」と言うのです。本当に大事なものは何なのか、優先順位の一番は何なのか、そのことが問われているのです。
ハガイの言葉を聞いた人々は、神の言葉によって動かされ、その言葉を真剣に聞いて自らが行動したのです。神の言葉は人を動かすことが出来るのです。わたしには出来ないという人をも動かす言葉なのです。神は、私たちにすばらしいものを見せよう、すばらしいことを体験させようと招いていてくださるのです。その神の招きに応えようではありませんか。
主任牧師 石田敏則
8月30日 聖日礼拝 順序
第一礼拝 9時 荻野 牧 荻野し兄
第二礼拝 11時 吉田潔兄 美名子姉
前 奏
招 詞 イザヤ書60章2節
「見よ、闇が地をおおっている。暗黒が諸国の民を。しかし、あなたの上には主が輝き、主の栄光があなたの上に現れる。」アーメン
会衆賛美 聖歌500
会衆賛美 御手の中で
主の祈り
交 読 詩篇67篇1~7節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ハガイ書1章1~15節
説 教 あなたの優先順位
石田敏則牧師
会衆賛美 聖歌308
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報告
感謝祈祷 奏楽