2024年9月22日 巻頭言
すると、イエスは母に言われた。「女の方、あなたはわたしと何の関係がありますか。わたしの時はまだ来ていません。」
ヨハネの福音書 2章4節
「カナの結婚式」と題されるヨハネ2章の出来事は、イエス様が最初に行った奇蹟として聖書に記録されています(11)。この出来事を見ると、イエス様が私たち人間を祝福してくださる御方だと分かります。
ガリラヤのカナはイエス様が住んでいたナザレの近くの小さな村です。イエス様が招かれた婚礼は、恐らく母マリアの親戚の結婚式だろうと考えられています。当時の結婚式では、新郎の家族がぶどう酒を用意したそうで、マリアがぶどう酒がなくなったことを心配したということは、彼女が新郎に近い立場にあったと考えられます。ユダヤでは結婚の祝宴は一週間続いたそうで、それは新郎新婦の門出を祝うとともに、生きることに苦労をする人々にとっては日頃の重労働や明日への不安をひととき忘れて楽しむ、喜びの時でした。その祝いの時に、ぶどう酒を切らすというのは大失態で、新郎新婦にとっては恥といえることでした。マリアにとっても大切な身内が恥を受けることは心が痛む問題だったのです。
その問題をイエス様が神様の特別な業を現して助けてくださいました。
6個の水がめは旧約時代の律法を現します。その水をイエス様はぶどう酒に変えました。ぶどう酒は旧約聖書では神の祝福を現します。イエス様が、人の行いによってではなく、神の恵みによって救いを与えてくださることを示しているのです。水がめ一つの容量は120ℓから180ℓで、それが6個ということは、神様の恵みは尽きないものだということを示します。
イエス様は、この奇蹟を行うにあたって「わたしの時」(4)と仰いました。ヨハネの福音書では「時」とは十字架の時を指しています。カナの結婚式の奇蹟は、それ自体もすばらしいことですが、それと共に、イエス様の十字架によって与えられる救いの恵みを指し示しています。私たちがイエス様の十字架と復活によって神の子とされることが、この世の問題や不安に悩む私たちにとって大きな恵みであり、望みであるということです。
私たちは、イエス様の救いにあずかることを通して、神様の祝福の世界に入れられるのです。
主任牧師 荻野 泰弘
2024年9月22日 聖日礼拝式次第
プレイズサンデー
第1礼拝 9時 荻野牧師 録音
第2礼拝 11時 荻野牧師 髙橋美姉
前 奏
招 詞 歴代誌第一 16章8、9節
会衆賛美 聖歌104 なんという愛だろう
主の祈り 口語訳(4面参照)
交 読 詩篇84篇5~12節
礼拝祈祷
使徒信条 口語訳(4面参照)
会衆賛美 You are my All in all
会衆賛美 大いなる方に
聖書朗読 ヨハネの福音書2章1~11節
説 教 祝福してくださる主
荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌518 みことばなる
献 金
頌 栄 聖歌376 父御子御霊の
祝 祷
報告
感謝祈祷 奏楽