2024年12月1日  巻頭言

主はこう言われる。「ラマで声が聞こえる。嘆きとむせび泣きが。
ラケルが泣いている。その子らのゆえに。
慰めを拒んでいる。子らがもういないからだ。
主はこう言われる。「あなたの泣く声、あなたの目の涙を止めよ。
あなたの労苦には報いがあるからだ。」

エレミヤ書 31章15,16節

 アドベントを迎えました。教会もクリスマスの装飾が施されています。今年も皆さまと共にクリスマスの季節を迎えられたことを感謝します。街を歩けば、クリスマスソングが流れて、イルミネーションの輝きが目に留まります。クリスマスの楽しい雰囲気が心を和ませてくれる季節でもあるでしょう。
 しかし、世界や私たちの身の回りを見渡すと、うれしい、楽しいとばかり言っていられない状況もあります。
 世界では今年も戦争の報道が絶えませんでした。また、教会では支援を必要としている世界の子どもたちを支えるチャイルドスポンサーも行っていますが、世界には貧困や飢えに苦しむ人は大勢います。
 身の回りに目を向けても、闘病中の兄弟姉妹も少なくありません。自分や家族や近しい人のことで悩んだり心を痛めることもあるでしょう。理不尽と思える問題を抱えることがあるのが人生です。生きるとはなんと悩ましいことでしょう。
 聖書を見ると、イエス様誕生に関する場面が「夜」であることが多いことに気付きます。それは、罪の世界が闇に覆われていることの暗示です。そして、その暗闇の世界に世を照らす真の光である主イエス様が降誕されたと聖書は告げるのです。
 冒頭の聖句は、イエス様誕生の場面に引用されていることばです(マタイ二18)。背景にはヘロデ大王による幼児虐殺があります。心が痛む出来事です。そのようなことが起こるのが人の世であり、罪の力はキリストの救いに抵抗するということです。
 しかし主は、このような世界に降誕されました。そして、暗闇に囚われている私たち罪人を救い、絶えない光で照らしてくださいます。
 エレミヤ31章は慰めの章です。罪の故に苦しみ、厳しい時代を潜り抜けた人々に神の回復がもたらされることを告げます。この回復の恵みを得るために必要なことは、主イエス様の光を受け取ることです。

 主任牧師 荻野 泰弘

2024年12月1日 アドベント第一聖日 礼拝式次第

12月1日 アドベント第一聖日
第1礼拝 9時 荻野牧師  荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野と兄  髙橋美姉

前  奏
招  詞 ゼカリヤ書2章10節
会衆賛美 新聖歌68 久しく待ちにし
会衆賛美 Christmas is a time to love
主の祈り 
交  読 詩篇24篇7~10節
礼拝祈祷 
使徒信条 
聖書朗読 エレミヤ書31章15~17節
説  教 暗闇に生まれたキリスト
            荻野泰弘牧師
聖  餐(第2礼拝)
会衆賛美 聖歌48 日影は遠ざかりゆき
献  金
頌  栄 聖歌376  父御子御霊の
祝  祷
 報告 
 感謝祈祷  奏楽
 クリスマス賛美練習
  
 ※第1礼拝は、礼拝後に聖餐式。