2024年12月29日  巻頭言

テサロニケ人への手紙第一 5章16~18節

 時が経つのはあっという間で、2024年を締めくくろうとしています。この1年私たちは様々なところを通ってきました。そのような中で私たちは冒頭の御言葉のようにいつも喜んで生きていきたいと願いながらも、自分の目の前の状況によって喜ぶことが出来ない現実があったのではないでしょうか。
 この手紙を執筆したパウロは、福音を伝える宣教の働きをする中で迫害にあい困難な状況に置かれていました。人の目から見たら決して「喜べる」状況ではありません。しかしパウロはここで「いつも喜んでいなさい」と語りかけます。パウロは一体何を根拠にいつも喜びなさいと語るのでしょうか?
 その鍵は18節にある「キリスト・イエスにあって」という言葉です。私たちがいつも喜べる理由はイエス様によって与えられている救いであり、永遠の命であり、自分がどんな状況に置かれていてもイエス様が共にいてくださる。この希望が私たちに与えられているという事なのです。この希望は自分の目の前の状況に左右されるものではなく、いつも変わらずに私たちに与えられています。この希望を受け取って生きる時に、私たちはいつも喜びをもって生きる事が出来るのです。
 そして私たちが喜びをもって生きるために「教会の交わりの中で生きる」ことを心に留めたいと思います。パウロは「小心なものを励まし、弱い者の世話をしなさい」と語ります。教会に集う者は、落胆し心も信仰も弱っている人たちを助けなさいと語るのです。私たちは人生の中で、イエス様の与えてくださる希望を受け取っていても、喜ぶことのできない辛い出来事に直面することがあります。その時に弱さや悲しみを抱えている人に寄り添い、励まし合う交わりがある。それだけではなく、イエス様の与えてくださる希望が語られ、その希望に喜びを見出すことが出来る。そのような場所が教会なのです。
 新しく始まる2025年、私たちはイエス様の与えてくださる希望を抱き、いつも喜び・祈り・神様に感謝をささげる者でありたいと思います。そして時に他の人を励まし、時に自分が励まされながら共にイエス様の与えてくださる希望を思い起こす。そのような教会の交わりの中で新しい1年も歩んでいきましょう。

伝道師 林 眞光

2024年12月29日  礼拝式次第


第1礼拝 9時 林伝道師  録音  
第2礼拝 11時 荻野牧師  髙橋美姉

前  奏
招  詞 ゼカリヤ書2章10節
会衆賛美 聖歌477  罪とがをゆるされ神の子とせられ
会衆賛美 大いなる方に
主の祈り 
交  読 詩篇138篇1~8節
礼拝祈祷 
使徒信条 
聖書朗読 テサロニケ人への手紙第一 5章12~18節
説  教 イエス様にあって
            林眞光伝道師
会衆賛美 聖歌653 イエスはわがいのち
献  金
頌  栄 聖歌376  父御子御霊の
終  祷
 報告 
 感謝祈祷  奏楽